100年先も愛してる 3 (ページ42)

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瑞希が安西シメてやろーよって言ってきたけど断ったんだ。

もし、私が安西さんの立場なら、登坂くんの彼女が私みたいな女だったら納得いかないし……
あそこまではしないけどね。

『瑞希、気持ちは嬉しいけどやめてね？
私の事で安西さんにキツくあたるの』

『お人好しなんだから。そんなんだからナメられんのよ？』

瑞希は呆れてたけど、この会社に入ってから、嫌味言われたり嫌がらせされるのに慣れちゃって……
なんかどうでもいいかも(笑)

『いいの。そんな事したら私もあの人たちと同じになっちゃうもん』

パパやママ、あっちゃんや翔くんに

自分がされて嫌だなって思うことは他人にしたらダメ。いつか自分に返ってくるよ。
どんな人にも優しくしなさい。

って教えられてきたから。

『でも、この騒動の時に篤志さんが出張行ってて登坂は命拾いしたよね(笑)』

『ね？想像しただけで身震いしちゃう(笑)』

真依さんに口止めしとかなきゃ

退社時間になって受付を通ったけど、真依さんは早番でいなかったの。

『ちょっと真依さんに電話するね』

登坂くんに断って、携帯を耳に当てた。

『もしもし？真依さん？あのね……』

ちょうど帰る支度をしてた真依さんと待ち合わせてご飯を食べに行く事になった。

登坂くんに連れてきてもらった可愛いお店。

『真依さんあのね……』

『あー、今日の話でしょ？結局どうなったの？二人でいるってことは……大丈夫な感じ？』

『あれは安西が暴走して…ちょっと話聞いてただけなんすよ』

登坂くんが説明してくれて、真依さんはうんうんって頷いてた。

『なんかあの子、後藤と同じ匂いするもんね(笑)』

おぉー、久々の後藤さん。

『で、篤志さんには言わないでって事でしょ？』

『さすが真依さん、話が分かるね(笑)』

私と登坂くんが顔を見合わせて笑ったら、真依さんが大きなため息をついた。

『もう話すことないかも……』

『どういう事ですか？』

『昨日ね、篤志さんに電話したの。そしたら近くから女の子の声がして……すごく親しそうだった』

え？

『あっちゃん、浮気とかしないよ？』

『……うん。でも、すごーく親しそうだったの』

あっちゃんに、そんなに仲のいい女友達いたかな？

私たちの事があっさり解決出来たのに、今度はこっちかよって頭が痛くなった。