100年先も愛してる 3 (ページ39)

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『あのさ……なんなの？』

翔は登坂を非常階段に連れてきて尋問

『安西に瑞希の事で相談があるって言われて…
教育係だし、瑞希はキツイとこもあるから俺が聞いてやんなきゃって、それだけっす。』

『結構行ってたんでしょ？』

『まぁ……安西は前の事もあるし、瑞希が目の敵にしてて、何か言われる度に……』

翔は腕組みをして気だるそうに登坂を見てた。

『うん…俺はお前がそんな事しないやつだって見てて分かってるし、周りの男どももそうだと思う。』

けどな…

翔はそう言って大きくため息をついた後
話を続けた。

『女は違う。安西さんだっけ？あの子の周りにいるような子達がほとんどだろ。噂好き、つるんで誰かを攻撃する。そんな輩に、アイツは対抗出来るようなやつじゃない。今みたいに黙って誰かの陰に隠れてほとぼりが冷めるのを待っちゃうんだ。まぁ、そうしちゃったのは俺と兄貴なんだけど……』

項垂れたまま話を聞いていた臣は、翔の次の言葉で勢いよく顔を上げた

『だからさ、お前みたいに黙ってても女が寄ってくるやつの彼女は無理なんじゃないかな。もうそっとしといてやってくんないか？』

『それは………………出来ません』

再び大きなため息をついた翔は困ったように臣を見た。

『俺が守ります。何があっても…』

『まぁ、俺らがここでいくら話てたって、決めるのはアイツだからね。何はともあれ、兄貴が出張中で良かったな。こっちにいたら、お前今頃生きてねぇよ(笑)』

ギョッとした臣を見て、ニヤっと笑った翔は手をヒラヒラさせて戻っていった。

自分のデスクに着く前、Aの隣に立って耳元で囁いた。

『話がある。一緒に帰ろう』