100年先も愛してる 3 (ページ28)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:298,431 hit

128 ページ28

『お先！Aも行っといで？』

寝室のドアから少し顔を覗かせた登坂君がニッコリ笑ってる。

うん。

頷いた私は、慌てて下着をつけてクローゼットから着替えをひっつかみ、浴室へと駆け込んだ。

幸せな倦怠感と下腹部に感じる違和感。
見た目が変わってるはずないのに、それだけで大人になったように見えるから不思議。

ニヤニヤと緩む頬にグッと力を入れて丹念に身体を洗った。

浴室を出て、ドライヤーで髪を乾かしてからリビングに戻って仰け反った。

『あっちゃん！何してんの？』

目の前には、ラグの上で正座している登坂君と、少し足を開いて腕組みをして立っているあっちゃんがいた。

『勝手に入って来ないでよ！』

『電話しても出ねぇし、インターホン鳴らしても出ねぇし…心配すんだろ！』

それはそうなんだけど…

『登坂君に正座させてる理由は？
登坂君、普通に座って？』

『コイツが勝手に正座したんだよ！』

もうほんとイヤんなる(泣)

『で？何しに来たの？』

登坂君の腕を引っ張ってソファーに座ってもらいながら、あっちゃんを睨んだ。

『これ、持ってきただけだよ』

あっちゃんは、私が好きなベーカリーのクロワッサンサンドをちらつかせた。

『あっ！』

『登坂と一緒に食え。』

あっちゃんは、私に紙袋を押し付けてスタスタと玄関に歩いて行った。

はずが、クルリと振り返りニヤリと笑った。

『登坂ー、そのスウェット着心地バツグンだろ？(笑)それ、お前にやるわ！』

『えっ？』

『俺とお揃いな(笑)』

ニヤニヤ笑って出ていったあっちゃんと
スウェットをちょっと摘まんで、じーっと見てる登坂君。

とりあえず、いきなり来るのやめてほしい(泣)