100年先も愛してる 3 (ページ22)

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あっちゃんから連絡があって、真依さんと一緒にカフェを出た。

『一人で帰れる？』

ヤダな真依さん。
私、大人だよ？

『大丈夫でーす』

『一人で帰したりして、私、篤志さんに怒られないかな？』

『もぅー、大丈夫ですって！じゃ！』

無理やり真依さんと別れて駅に向かった。

大通りはたくさんの人が歩いていて、ショーウインドウはクリスマス仕様。
ウキウキしちゃう♪

あっ！
これ……素敵。

カードケースというか名刺入れが目に入り、ガラスに近付いて端から０を数えた。

うん。
大丈夫！

ショップに入ろうと目線を上げた時、ガラスに映った私の真後ろに立っている人を見て、心臓が止まるくらいビックリした。

『い、岩田くん…』

『偶然ですね。Aさん１人？』

『う、うん』

『……ふーん』

岩田くんは、私と私の後ろに陳列してある物を見比べて、意味ありげに笑った。

『プレゼントっすか？』

『あー、うん。内緒にしといてよ？』

『……いいっすよ。その代わり、今からメシ付き合ってくださいよ(笑)』

えっ？
それはどうだろ……
でも、せっかく見つけたプレゼントをまた考え直すのも……

『……うん。いいよ。ぜっーったい内緒だからね？』

『分かってますって(笑)』

岩田くんが待ってる間、プレゼント用にラッピングしてもらってショップを出た。

『さっ！行きましょ？』

そう言った岩田くんに掴まれた手首を、どうやって離そうか考えているうちにイタリアンのお店に着いた。

『ここ、旨いっすよ』

案内されたテーブルについてメニューを広げる。

『私、エビのトマトクリームにする。』

じゃあ俺は……って岩田くんはジェノベーゼをオーダーしてた

なんか意外。

『こうやってると付き合ってるみたいっすよね？(笑)思い出すなぁ、学生の時、二人でよく出かけたじゃん。楽しかったよね』

『う、うん。そう……だったね』

目の前でニコニコしている岩田くんに苦笑いで相づちをうった。

『あの時も今も、俺はAさんと一緒にいられるだけで幸せ』

『……岩田くん、そういうの困るよ』

『なんで？臣さんと別れてとか言ってるわけじゃないじゃん。俺の気持ちを知ってて欲しいだけだし』

『知ってても応えられないもん』

『今はそれでいいよ。意識してくれれば』

やっぱりご飯来るんじゃなかったな。