100年先も愛してる 3 (ページ12)

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翌日の朝、駅で会った今市君達に

『俺、今日から弁当だから！昼メシ一緒に食えない！』

なんでかドヤってる登坂君(笑)

『えー！いいなー弁当いいなー』

会社に着くまで今市君がずーっと言ってたから、瑞希にこっそり余計な事すんな！って怒られた。

『だって、お願いされたら断れないじゃん』

『そんなだと、何でも言う事聞いちゃう系女子になるよ？』

うん。それでいいの。
ていうか、それがいいの。
出来ることは何でもしてあげたいもん。

心のなかで言ったつもりだったのに洩れてた。

『はっ？あんた何言ってんの？』

瑞希は眉間に深ーい皺を刻んでるし

『従順だね～』

今市君は羨ましそうに言って瑞希につねられてるし

『Aー！お前はほんと可愛いな！』

歩道の真ん中で登坂君がギューってしてきた。

『と、登坂君、ここ外だよ』

『んな事関係ねぇー』

更にギューっとされてたら、バッチーンと大きな音がした。

『いってーな！何すんだよ！』

登坂君が怒りの形相で振り返ると、そこにはもっと怖い顔したあっちゃんが立ってた。

『朝っぱらから、しかも外で何やってんだ！地方に飛ばすぞっ！』

『あんまり可愛いかったからつい……地方は勘弁してくださいよー』

『登坂君が地方行くなら私も付いてく！』

えっ？そう？
そっちのがいいかも♪

なんてご機嫌になっちゃった登坂君は、あっちゃんの存在をすっかり忘れて私の手をニギニギしていた。

『バカップルが！さっさと行けよ！』

そんな事言ってるけど、あっちゃんが喜んでくれてるの分かってるよ？

登坂君を見る目は優しいし、声も柔らかいもん。

お昼休み

休憩室はお弁当組でいっぱいになるから、非常階段で並んでお弁当を広げた。

美味しいって何度も言いながら食べてくれるからヤル気出ちゃう(笑)

モグモグしてるとこ可愛いし……

『登坂君、ずっと食べてればいいのに』

『へっ？』

私が理由を話すと、手を口に当ててクスクス笑ってた。
そして、チュッ！って触れるだけのキスをくれた。