100年先も愛してる 3 (ページ11)

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学生の時は、あっちゃんの部屋に居候してたんだけど、社会人になったから一人暮らししたいってワガママ言ったら……

運良く？同じマンションに空き室が出て勝手に契約されてた。

だから、しょっちゅうあっちゃんがやって来るんだけど、今日はデートだから大丈夫！

『は、入って？』

『お、お邪魔します』

なんか二人でぎこちない(笑)

『今から用意するからテレビでも見てて？』

ご飯は朝にタイマーでセットしてたし、お味噌汁と焼き魚と……切って冷凍していた煮物セットを小さな圧力鍋にぶちこんで

冷蔵庫の野菜室に頭を突っ込む。

緑の野菜、緑の野菜……

あった！オクラ

豚肉で巻き巻きしてからフライパンで焼いて
あとは、ほうれん草のお浸し。

ご飯食べてく？って誘ったわりに、陳腐な料理しか出来なくて１人で落ち込んでた。

『うわっ！和食？テンション上がるわー』

いつの間にかキッチンに入ってきてた登坂君が私を後ろから抱きしめた。

もうそれだけでガッチガチ。

『も、も、もうすぐ出来るから……』

出来上がった夕飯を一緒に運んでテーブルについた。

『『いただきます』』

お行儀良く手を合わせてから、登坂君をジーっと見てた。

『っんま！なにこれ？っんま！』

ニコニコしながらパクパク食べてくれてホッと胸を撫で下ろした。

『お弁当もこんな感じ？』

『えっ？まぁ、だいたい残り物入れてる…』

手抜き弁当だから恥ずかしくて語尾が小さくなっちゃう。

『いっつも旨そうだなぁって見てたんだよね(笑)』

『あ、ありがとう』

登坂君はニコッと笑って首をコテンと傾けた。

ん？

『俺のもお願いしていい？そうすれば二人で昼メシ食えんじゃん？』

あまーい！
もう溶けちゃう。

こうして明日から二人分のお弁当を作る事になった。