100年先も愛してる 3 (ページ2)

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デスクに戻る時、前を歩いている登坂君が今市君に向かってピースしていて、それをニコニコしながら見てる今市君と、『あぁぁぁーーー！』と叫んだ岩田君。

『やられた！やっぱり俺が行くべきだった』

ブツブツ言ってる岩田君の肩をポンと叩き「ドンマイ！」と声を掛けて、登坂君は自分のデスクに戻っていった。

いつの間に仲良くなったんだろ？

まぁ良い事だよね。
うんうん。

結局、お昼の休憩まで岩田君はブツブツ言ってて、今市君がそれをニヤニヤしながら見てて、ちょっと怖かったの。

いつものように翔くんとあっちゃんがお昼のお誘いに来てくれて、払った事はないけど、形だけお財布を持って立ち上がった。

『すみません。おれも一緒に行っていいっすか？』

登坂君があっちゃんの前に立ってた。

『べつにいいけど……』

あっちゃんはスルッと登坂君を交わしてスタスタとエレベーターに向かった。

『臣ちゃんさぁ、どういうつもり？』

口調は優しいけど、翔くんが珍しく怒りのオーラを醸し出してる。
これはヤバいんじゃないかな？

『あ、あのね、私、"登坂君の"になったの』

「はぁ？」

翔くんは私と登坂君を交互に見た後、とりあえず付いてこいってあっちゃんを追いかけた。

『なんか変なことになってる』

エレベーターの中で翔くんがあっちゃんに耳打ちしてんだけど丸聞こえだし

あっちゃんがジロッと私を見たからビクッと肩を震わせちゃった。

日ごろ優しいだけにマジで怖い

『翔くん！あとで説明するから』

それから無言のままエレベーターが１階に着いて、さっさと歩くあっちゃんを早足で追いかけた。