100年先も愛してる 3 (ページ33)

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始業時間ギリギリに登坂君が駆け込んできた。

『登坂！おっせぇよ！』

小林さんがいつもの３割増しの怖さで一喝してる。

チラッと見ると安西さんと目が合って、それから聞こえよがしの甲高い声が聞こえてきた。

『登坂さん寝坊ですかぁ？昨日…』

『安西さん！シーっ！』

なるほど…
二人だけの秘密ってていね…

そしたら…
登坂君が私を見て眉間に皺を寄せた。

は？
どうして私が怒られるわけ？

隣の今市君がこそっと耳打ちしてきた。

『なんか変な噂聞いたんだけど…モメてる？』

『モメてはない。遊ばれただけ』

真っ直ぐPCを見て答えるだけで精一杯だった。

前の席に座ってる岩田くんの視線で居心地悪いし。

直人さんに企画書を持って行ったり、今市君のお仕事のお手伝いをしていたら、デスクの上に置いてある携帯が振動して浮かんできたポップアップ

Omi
休憩室来て

それを覗き見してきた今市君が

『俺が行ってくるわ！』

私の返事も待たずに、椅子を蹴り倒す勢いでフロアを出ていった。

呼び出されたのは私なんだけどな…

こんな時にかぎって、岩田くんは知らん顔してるし、向こうの方で瑞希が安西さんに何か言ってるし…

やっぱり私なんかに登坂君の彼女はムリだったのかなって

深い深いため息をこぼして、うっすら浮かんだ涙で見えにくいPC画面をひたすら見続けた。