100年先も愛してる (ページ47)

今日:5 hit、昨日:46 hit、合計:432,031 hit

047 ページ47

『Aちゃん、ちょっと待っててね。すぐ終わるから』

直人さんはPCから顔を上げて笑ってる。

『大丈夫です。私、一人で帰れますから』

『ダメダメ。俺が怒られちゃうからねー。お利口さんで待ってなさい(笑)』

もうほんと周りを巻き込んで…
恥ずかしい。
穴があったら入りたい。

直人さんの車に乗せてもらって家路に着く。
その車中で直人さんとお喋り。

『篤志さんって、昔からああなの？(笑)』

直人さん、笑っちゃってるし…

『そうですね。歳が離れてるせいか、私が小さい頃からあんな感じです…』

『ハハハハ(笑)でも、Aちゃん見てたらなんとなく分かる気がするわ(笑)』

『すみませんね。頼りなくて…』

分かりやすくムスッとした私に、直人さんは「違う、違う(笑)」と右手を振っていた。

『なんていうかさ、守ってあげたくなるタイプなんだよね。登坂もそうなんじゃん？プリンセスを守るナイトってとこかな？』

『ほんと…今日は登坂君には申し訳なくて…仲良くさせてもらってるのに…』

『まぁ、登坂はナイトなんか嫌だろうけどね…』

え？

それから先は直人さんが話していても上の空だった。

お礼を言って車を降りて、自室に戻ってからもずっと頭の中で回ってる。

『登坂はナイトなんか嫌だろうけどね』

登坂君は私がいろいろ言われてるのを自分のせいだって言ってくれてたから…
責任感から一緒にいてくれるだけなんだよね…
きっと…

思ってたよりもショック