100年先も愛してる (ページ43)

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夢の国に着いて、そっと手を握られて起こされた。

『よく寝るな(笑)お子ちゃま(笑)』

『朝、早かったから…』

言い訳しながら車を降りて、前を歩くカップルもどきに付いていく。

『帰りはカップルになってっかもなー』

楽しそうな今市君の後ろ姿を見て、登坂君も嬉しそうに笑ってる。

『隆二ー！もう別行動でよくね？合流したくなったら連絡ってことで！』

登坂君が前を歩く今市君に声をかけて、振り返った今市君の嬉しそうな顔ったら…(笑)

太陽食べちゃうんじゃないかってぐらい笑ってんの。

今市君の笑顔見てたら、変な事ウジウジ考えてるのが馬鹿馬鹿しくなったよ。
私も今日を楽しもう！

『よっしゃー！』

『えっ？(笑)なに？Aどうした？(笑)』

どさくさに紛れて、登坂君の手を取って走り出した。

振り返ると、私と同じぐらい笑ってる登坂君がいて、その後ろの方で呆気にとられてる今市君と瑞希が小さくなっていく。

『やっばーい！楽しーっ！』

『ちょっ！待てよ！おいっA！』

アトラクションからアトラクションに移動する時もずっとこんな感じで、私達はずっと手を繋いでた。

登坂君が好き

言っちゃおっかなって思ってた時、通りすぎた女の子のグループが振り返った。

『あっ！あの男の人カッコいい～』
『ほんとだー』
『でも……………(笑)』

うん
言いたいことはわかってるよ。
似合わないんでしょ

『A？どした？』

何にも気付いてない登坂君が、急にテンションが落ちた私の手を優しく引っ張った。

『ううん。なんでもないよ(笑)楽しいね！』

こうして私は自分の気持ちに蓋をする。
傷つかないように…