100年先も愛してる (ページ39)

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どっと疲れたオリエンテーションが終わって、私達は通常の勤務に戻った。
勤務っていっても、特段使い物になる訳じゃないから、先輩達のお仕事をサポートしながら覚えていくんだけど…

私達の会社は、主に大型のスーパーマーケットが傘下で、私の部署は季節毎に特売やイベントを企画する。

アイデアが必要！

片岡さんが楽しそうに言ってたけど、全く面白味のない人間の私は、どっかで見たような物しか思い付かなかったりする。

私、なんで企画課なんだろ？
経理とかの方が向いてる気がするんだけど…

過去の資料に目を通していると、隣の今市君がボールペンで腕をツンツンしてきた。

『なぁに？あっ！書いちゃってるじゃん！』

『あっ！ゴメン(笑)あのさ、瑞希の好きなヤツ知ってんの？』

今市君、今仕事中。
たいした事してないけど、仕事中。
で、謝ってるけど軽くない？

『なんで？』

『あのオリエンテーションの最終日、営業の町田に告られてたんだけど、好きな人いるからっつってたんだよね』

へぇー、瑞希告白されたんだ。
まぁ、キレイだしスタイルいいし明るいし…
モテてたんだろうな
私とは正反対。

『うん。知ってるよね(笑)』

『だ、だ、誰っ？』

思わず大きな声を出しちゃった今市君は

『こらーっ！隆二ー！』

片岡さんに怒られたけど、それどころじゃないみたい。

お喋りが筆談に変わって

誰？
ねぇ！教えて！
まさか、臣？

ってメモを見せてくる。

気になるなら本人に聞きなよ。

それだけ書いて、あとは無視(笑)。

正直、鬱陶しい(笑)