100年先も愛してる (ページ32)

今日:39 hit、昨日:3 hit、合計:432,019 hit

032 ページ32

ビックリして顔を上げると、隣のグループにいる瑞希がガタンと音を立てて立ち上がって同じグループの子に叫んでた。

瑞希も同じようなこと言われたのかな？
私はあんな風に言い返せないよ。

『なんだなんだぁ？早速揉めてんのかぁ？』

直人さんの口調は軽いが、目は確実に怒っていた。

『すみません。でも、この人達、全然関係ない事でゴチャゴチャうるさいんです』

瑞希に言い返された人達はフンっ！と横を向いている。

凄いなぁって瑞希を見ているとバッチリ目があって「言ってやれよ！」と口パクで言われた。

い、言えないよ…

『斎藤さんは違ったみたいだけど…佐藤さんは否定しないもんね。登坂君が近くに居るから本性バレたら困るしね(笑)』

勝ち誇ったように笑ってる後藤さんと宮田さん、それをニヤニヤしながら見てる男子。

早く終わらないかなぁって、この時間が終わるまで、ずっと俯いていた。

『じゃあ解散っ！』

直人さんの一声に皆ゾロゾロと立ち上がる。

一刻も早くこの場を離れたくて、急いで部屋を出ようとしたのに

『あー、佐藤さんは残って！』

マジ？
じっと直人さんを凝視していると

『今晩は直人さんなんだ(笑)楽しんでね』

後藤さんが私の肩をポンと叩いて通りすぎた。