100年先も愛してる (ページ24)

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『お前、勝手にどっか行くなよ！』

『えっ？だって後藤さん…』

登坂君の後ろの方で後藤さんがこちらを見ている。

『座んねぇーし！俺の隣はAちゃん！』

『い、いいの…かな？』

後藤さんの視線が、というか、他の女子からの視線が痛い…

『Aちゃんが座ってくんねぇなら、俺、直己さんと座るし』

『私も片岡さんにお願いしようと思ってた(笑)』

私が笑うと登坂君はパシッとデコピンしてきた。

『いったーい！』

『直人さんなんてダメに決まってんだろっ！』

『何がダメなんだー(笑)？さっさと乗れよ(笑)』

片岡さんが笑いながらバスを指差していた。

『じゃっ、行こうぜ！』

バスに向かって歩く途中、後藤さんの横を通りすぎた。

『登坂君は私のだから』

耳元で囁かれて振り返ると、綺麗な顔で笑っていて、それが逆に怖さを増していた。

バスに乗り込むと「ここ！ここ！」と笑いながら手を振っている今市君がいて、私と登坂君は顔を見合わせて笑った。