100年先も愛してる (ページ15)

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もう一年も前の事なのに、思い出すと悲しくて腹立たしくて…電車に揺られながら下唇を噛み締めた。

最寄り駅に着いて、ホームに降り立ったと同時に鞄の中で携帯が震えた。
慌てて取り出してみると、LINEの未読が20数件に不在着信が数件。

あかりからの《ゴメンね》LINEに《大丈夫》とだけ返して残りの未読を確認した。

最終面接の日に作った、斎藤さん達とのグループLINEが賑わっていて、皆が内定をもらえた事を確認する。

私はどうだったんだろう…

早く結果が知りたい反面、自分だけ落ちてたら…という不安が襲ってくる。

俯いて改札を抜けた時、再び携帯が震えて登坂くんからの着信を知らせていた。

『もしもし？今どこ？』

『あー、駅に着いたとこで今から帰ります』

『じゃあ、結果はまだ見てない？』

『うん。』

歩きながら電話で話しているうちにマンションの前に着いた。

マンションの前に登坂くんが立っていて、思わず駆け寄った。

『登坂くん、どうしたの？』

『いや…Aちゃんだけ会話に入ってこないから心配になっちゃって…家近いし様子見に来た。』

『そ、そうなんだ。ゴメンね。今取ってくる』

そういえば、前にお茶した時、帰り道が一緒で「ご近所さんだったじゃん(笑)」って二人で笑ったんだっけ…

郵便受けを確認すると、会社名が印刷された白い封筒が入っていて、もうドキドキしてどうしていいかわかんないから封も開けずに登坂くんに押し付けた。