剣士が気になる天体学者__【ONEPIECE】 (ページ15)

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SCENE_15 ページ15

Aside

ゾロに運ばれて、医務室のベッドへ寝かされた。

『痛っ…』

まだ塞ぎきれていない傷口を見ると、自分のものでも
痛々しく感じる。
でも、今まで1人だったからなのか、傷を負う度、凄く痛く、寂しさから、涙も流していた。

けど、今だけは、誰かが一緒にいてくれる今だけは…

寂しくないように、いさせて下さい。

ｿﾞﾛ「な、何だ…お前。急に腕掴むなよ…昨日とは、全然違うぞ…」

『…少しだけ、ここにいてくれるだけでいいの。私の体力が戻るまで、一緒にいてくれない…？』

ｿﾞﾛ「…ったく。ちょっと待ってろ。」

_10分後_
サンジとゾロと、後、まだ聞いた事のない声で口論する音が部屋の外から聞こえたけど、戻ってきたのは結局電伝虫を持ったゾロ1人だった。

『ごめんね…喧嘩させちゃったかしら…』

ｿﾞﾛ「いや、別に何でもねェ。あのエロコックがうるさくてな。」

『ふふっ…サンジさんね…あの人いい人そうなのだけどね…』

太ももにできた傷は、銃によるもので、傷の中にまだ弾丸が入っているようだ。能力で塞いだ箇所も、きっとそう。
まだ痛んでしまう。

ｿﾞﾛ「…なぁ。お前、どうして旅をしてるんだって言ってたっけ。」

『えぇ？…そうね…星座早見盤を作りたくて。』

ｿﾞﾛ「何だそれ。」

『えっと…星座を知らない人が、あそこにあるのはあの星座だって分かるような…簡単に言っちゃえば星の地図ね。』

ｿﾞﾛ「へぇ……それで、この前持ってたあの“ビブルカード”は誰のもんだ？」

……この人に、本当の事を話してもいいのかしら……
知り合って約1日…まだ、早すぎる…？

『…ごめんなさい、また今度にさせて頂戴？今は、長々と話せる体力が無くて…っ…』

だんだん、傷を塞いだ所が腫れ上がってくる。
中の傷が深いのに無理に止血をしてしまった私が悪いのだけど。

ｿﾞﾛ「ま、その傷だと休んだ方がいいだろうな。」
ﾍﾟﾚﾍﾟﾚﾍﾟﾚ…
ｶﾞﾁｬｯ

ﾅﾐ「あっ、ゾロ！ちょっと面倒な事になってきたわ…ルーナに変わって頂戴！」

『私に？』

ｿﾞﾛ「そうみたいだぞ。どうする？自分で行くか、電伝虫か。」

『……それは…』