私のセカイ＿【天馬司】

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Aside

＜午後の授業＞
5､6時間目は家庭科。裁縫の実技テストらしい。
なんでも、小さな子供が喜ぶような物を縫うものみたい…なのだけど…

類「うーん…」

『……(類を見詰め)』

神代君は、ぬいぐるみの中にLEDライトとか、様々な素材をパッチワークみたいにして、ロボットみたいなの作ってる…LEDって、入れていいんだろうか…

白浜「よし、できた…」

ふと、白浜君の方へ目をやると、そこには沢山の装飾品(星とか花の形をした小さなぬいぐるみ)があって、これで終わりかな…とか思ってたら、今度は土台となるぬいぐるみを取り出して、そこに付け始めた…！？

わ、私も頑張らなくちゃ…

『……ﾁｸｯ(針で指刺した)』

痛…

類「佐倉くん、はいこれ。“お大事に。”」

『“ありがとう！”』

さすが神代君…紳士だな…
何か可愛らしいイラストもついてて、心が和むな…
よし、課題頑張るか！！
＿＿＿＿＿＿

＜提出締切30分前＞

ふむ…私にしては良いんじゃないかな…

垂れ耳うさぎ…！もふもふの耳も、ちゃんと付いてて、落ちそうに無いし、刺繍も抜かりないし、取り敢えず提出してこようかな…

白浜「ぅぅぅぅ…(頭を抱え)」

『“どうかなされました？”』

白浜「あ、えっと…“糸が足りなくなって、最後の仕上げが出来なくて…”」

『“刺繍で良ければ、お手伝いしましょうか？”』

白浜「え、そんなの、大変なんじゃ…」

『“大丈夫です！残り30分もあるんです！諦めません…！”』

白浜「じゃ、じゃあ…ほんの少しで良いので、お願いします…！」

私は、白浜君のぬいぐるみを受け取ると、空いているスペースに花柄の刺繍をしていく。

白浜「す、凄い…」

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