55話 ページ7
仗｢何でてめーなんかに
"タダじゃおかねー"って言われなきゃあなんねぇんだ…コラァｯ!!
俺の台詞だ!!
てめェｯ!!その"料理"で何をしよおってんだァーｯ!!｣
指をさしながら､料理人であるトニオを問いただす
┄背後で､"咀嚼音がし始めた"
驚いた仗助は､ゆっくりと後ろを向く
┄そこには､"メインディッシュを直接手で掴んで食べ進める"億泰の姿があった
慌てて億泰に声を掛ける
仗｢億泰ｯ､おめー何食ってんだァーｯ!?｣
億｢我慢出来ねぇ…
ハラがイテーけど､食わずには居られねぇーｯ!!
林檎ソースの甘酸っぱさと､小羊の肉汁が喉を通る度に"幸せを感じる"ｯ!!
こんな味がこの世にあったとはァーｯ!!
幸せだ…幸せの繰り返しだよおぉーｯ!!｣
涙を流しつつも､表情は嬉しさに染まった状態で"メインディッシュ"を絶賛する
仗｢その"肉"は食うな､億泰ゥｯ!!｣
彼に手を伸ばし､静止の声をあげる
億｢┄ンまぁーーーいｯ!!｣
直後､"先程と同じ様な光景が広がる"
慌てふためく億泰の様子を見て､仗助は小さく声を漏らす事しか出来なかった
更に億泰が吐血し､苦しみ始めたのを見て漸く声を上げる
仗｢ーｯ､億泰ゥーｯ!!｣
背後から
"四角い固形物"を持ったトニオが､今にも其れを振りかざさんとしてる事に気づかずに┄
ト｢"タダ"じゃあおきマセンｯ!!｣
┄その声でトニオの存在を思い出し､仗助は後ろを振り返った
┄┄┄┄┄
車を停めて外に出る
目の前の建物を見て､Aは思わず声を漏らした
『へぇ､霊園の近くにこんな良い店が出来たんだな…
┄周りにうるせぇモンもねぇから､此処では静かに料理を楽しめそうだな』
伝票を手に持ち､花を渡すお客の名前を確認する
『"トニオ･トラサルディー"様､か…
名前からも想像出来るが､"イタリア料理専門"みたいだし…きっと外人さんなんだろうな
…俺の英語力で話が通じるといいが』
姿勢を仕事ﾓｰﾄﾞに変え､そのまま中に居るであろう彼の元へ歩み出だした
┄高めの鈴の音を鳴らしつつ､店の扉が開く
『失礼致しま…す?』
Aは思わず文末に?を付ける
┄店の中には人が居ない
だが2つある内､片方のテーブルは
"先程まで此処で食事をしていた"であろう状態だったからである
『……』
何かが､可笑しい
咄嗟に其れを感じ取ったAは､"警戒を強める"
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
A藍(プロフ) - なしばさん» コメント有難う御座います､ﾋｪｯ…前作から読んで下さってた方ですか…!!これからも､夢主君には沢山甘やかしたり甘やかされたり…兎に角､甘やかしたいので(←)もっと更新頑張ります!!^^* (2021年6月25日 19時) (
レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
なしば(プロフ) - 前作から読んでいるのですが、続編とっても嬉しいです！！ 前作で百面相の正体が分かり、これからどうなっていくのか気になります……！ 恥ずかしがる空見くんも本当に好きです。これからも応援してます！ (2021年6月25日 17時) (レス) id: 485594ded7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：A藍 | 作成日時：2021年6月24日 15時
