トガちゃん…？ ページ8
聞き覚えのある声の
持ち主は、トガちゃんだった。
私がここに来るきっかけとなった人物なので少し身構えてしまう。
分かってる。全部悪いのは私だということは分かってる。分かりきっているけれど、どうしてもトガちゃんが怖くて、信じられないんだ。だから、私の声は不自然な程に力が入っていて、震えてしまった。
『どうしたの？……トガちゃん。』
前の私と同じように、ニッコリと笑って答える。でも前と同じように笑えているかは分からない。緊張しているかも。
「Aちゃん！若って誰なんですか！？」
若！？なんで、なんでトガちゃんが若のことを知っているの！？あまりにも突然のことだったから一気に笑顔が崩れてしまった。それでも気を取り直すと、ニッコリと笑って自分の感情を押さえ込みトガちゃんにきいた。
『若？若って誰？トガちゃんの知り合いなの？』
「もう！とぼけないでください！Aちゃんが言っていたんじゃないですか！"若、会いたいよ"って。」
え？私、そんなことを言っていたの？冷や汗が垂れる。だとしたらマズイ。トガちゃんが若のことを死柄木弔に話してしまったら、死柄木弔は真っ先に若のことを始末するだろう。
なにせ、死柄木弔は私のことを気に入っている。利用しようとしているんだ。その利用しようとしている奴が会いたいと言っている奴なんて真っ先に始末する対象になる。私だったら絶対に狙う。だって邪魔でしかないんだから。
確かに若は強い。そう簡単に負けるとは到底思えない。でも、だからって心配にならないわけがない。どっちにしたって迷惑がかかるのは確実。
ちょっと待って。
もしも、もしもトガちゃんがもう死柄木弔に話してしまっていたら、すでに死柄木弔は若を始末する準備をしているかもしれない。いや、もうその準備が終わっているかも。
だとしたら、もう手遅れなのかな…？
どうしても嫌な方向にしか考えることが出来ない。私はもう、笑顔でいる余裕はなくなっていた。
私は俯いていた顔をあげてトガちゃんと目を合わせる。すると、私が知っているトガちゃんはどこにもなくて、真剣な目でこちらをじっと見ていた。
今から何を言われるんだろうと、身がたじろいでしまう。
しかし、トガちゃんが放った言葉は私の予想とは違った。
「Aちゃん…。若って人に会いたいですか？」
トガちゃん…何を言ってるの？
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夢ひつじ(プロフ) - 猫かぶり少女さん» 応援ありがとうございます！！！頑張ります！ (2019年2月11日 9時) (
レス) id: 1d8ff2feb4 (このIDを非表示/違反報告)
猫かぶり少女(プロフ) - 続きだアｧｧｧｧｧｧ!!ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!応援してます!頑張ってください! (2019年2月11日 9時) (レス) id: e93bca515e (このIDを非表示/違反報告)
夢ひつじ(プロフ) - ヒロアカ好きさん» うわぁぁぁ！！！！！ありがとうございます！！！！！！！！！更新めちゃめちゃ頑張ります！！ (2019年2月4日 7時) (レス) id: 1d8ff2feb4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカ好き(プロフ) - 続編？第2章？おめでとうございますです!!!!更新など頑張ってくださいです!!!!!!!!コメント失礼しました!!! (2019年2月4日 4時) (レス) id: 36ed8bcda8 (このIDを非表示/違反報告)
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