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待って…!! ページ5

モトキ視点

モトキ(あ…。

A(もう…放っといて!!

彼女はそう言って走り去ってしまった。

全員(…。

シルク(悪い…。俺が言い過ぎた…。

モトキ(それはあの子に言ってあげて。

シルクにそう言うと俺は玄関に行った。

ダーマ(モトキ、追うのか?

モトキ(うん、だって放っとけないもん。

シルク(気をつけろよ。

モトキ(うん。いってきます。

シルク(行ってらっしゃい。出来たら、ここに連れてこれないか?

ンダホ(何で?

シルク(ちゃんと謝りたいんだ。

シルクが珍しくシュンとしている。無理もないよね。
俺はシルクに笑いかけると言った。

モトキ(分かった。連れてくるよ。

シルク(ありがとう、無理すんなよ。

モトキ(うん。

そう言って俺は彼女を探しに出た。

んー、どこ行ったんだろ…。まだこの街にいる。
ココロの俺がそう言っていた。
土手に来ると、1人の影が薄い見えた。
川をぼんやり眺めている。

モトキ(…!!あれって…!

Aだ。Aは靴と靴下を脱ぐと川に入っていった。今は夏だけど今の状態で川遊びはおかしい。顔がぼんやりとしていた。

モトキ(A…。待って!!

そう声をかけた時にはもう胸まで浸かっていた。
頼む…!間に合え…!!
俺は服が濡れるのも構わず革に入ってAに手を伸ばした。伸ばしたところでAは振り向いた顔はまだぼんやりとしていた。
Aの手をつかんで、俺の方に引いた。

モトキ(間に合った…。

A(…。

Aはまだぼんやりとしていて、俺の顔を見上げていた。
さっきは目を伏せてて分からなかったけれど、彼女は綺麗な青い目をしていた。
俺はAを抱き上げ、岸まで運んだ。

ぼんやりするなぁ…→←どうして…?



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作者名:時雨 | 作成日時:2018年8月9日 20時

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