どうして…？ ページ4
シルク(じゃあ、ここに住めば？
シルク以外(はぁ！？
この人、本気…！？
A(一体、何の冗談です？
シルク(冗談じゃない。
本気だ。じっとわたしの目を見つめてる。
ンダホ(シルク…。
A(私は呪われた子ですよ？呪いの子に手を出すと痛い目見ますよ？
シルク(呪いなんかない。それはAが感じている、「罪悪感」だろ。
A(ざい、あく、かん…？
「罪悪感」…。
……違う、違う違う！！私は…私は…！！
私は立ち上がって言った。
A(これは呪いなの！！人々を不幸にし、自分自身も不幸にする呪い！！はじめてあった人にそう言われる権利はない！！
あ…私…酷いこと…。
モトキ(あ…。
でも、もう止まらない。
A(もう…放っといて！！
私は走り出た。何処に行くかは分からない。けど、あの場所にいられなかった。
ただ、夜の闇の中を走り続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どれだけ走り続けただろう。いつの間にか川の土手にいた。
A(はぁ…はぁ…はぁ…
その土手にしゃがみこみ、何も無いような都会の景色を見つめていた。
ポタリと何かが頬を伝った。汗かと思ったら涙だった。
A(どうして私は泣いてるの…？
するとココロの私が言う。
『親切にしてもらったのに酷いことを言ったからでしょう。』
A(そう…か。
『やっぱり貴方は呪いの子、親切にしてもらったのにお礼も出来ないのね。失礼な子。』
A(分かってるよ…。私は人と深く関わってはいけない。
『あら、分かってるじゃない。これからもずっとずーっと1人で生きていくの。幼い頃、親が死んだのは誰のせい？』
A(止めて…。
『幼い頃イジメられたのは誰のせい？』
A(止めてよ…。
『人々を苦しめたのは誰のせい？』
A(私のせいだから…！お願いもう止めて…！
『貴方はずっとずーっと孤独に生きて、この事を攻め続けるの。この命が終わるまで。』
A(どうしたら…この罪は報われるの…？
『そうねぇ…いっそいなくなっちゃえば？』
A(そうしたら報われるの…？
『ええ。そしたらお母さんとお父さんにも会えるわ。ほら、あの川の中に入ればいいわ。最初は苦しいけど、すぐ楽になるわ。』
A(お母さんとお父さん…。会いたい…。
『ほら、早く逝きましょう？』
A(うん…。逝っていきます…。
『逝ってらっしゃい』
今は冷たい水が心地よかった。
遠くで私の名前を呼ぶ声がした。
？(待って…！！
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作者名：時雨 | 作成日時：2018年8月9日 20時
