【２】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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朝目が覚めると、頭がぼーっとして立とうとしても力が入らなかった。…あー、これは熱だな




『…ご飯作らなきゃ』




ただの熱だし大丈夫大丈夫…。
私は力が入らない足を無理矢理立たせ、ゆっくり廊下へ出る。




さ｢Aおはよー！今日は遅かったなぁ｣




『おはようございます…。直ぐにご飯を作りますね』




さ｢…なんか元気ない？｣




『そうですか？いつも通りですよ』




リビングのドアの前で話していると、ドアが開いて志麻さんが顔を覗かせた。




し｢いつまで話してるん。さっさと入りぃ｣




『おはようございます。直ぐに入りますね』




し｢…顔赤くない？｣




『ベッドに顔を埋めて寝たからだと思いますよ』




苦しい言い訳だなぁ((
キッチンへ行って料理を作っていると、視界がぐにゃりと揺れた。




『…っ』




せ｢どしたん｣




しゃがんでいると、センラさんがしゃがんでいた。そして私の近くに鍋などが落ちている。…あぁ、音で来たのかな




『すみません。手が当たって落ちてしまって…』




せ｢…ふぅん｣




センラさんは鍋を拾っておくと、私をお姫様抱っこをした。…なにゆえ




せ｢うらたーん。あった〜？｣




う｢ん？あぁ。A、計って｣




ソファに降ろされたかと思うと、うらたさんに体温計を渡された。……バレてる




『熱なんかないです』


さ｢じゃあ計れるやろ。さっさと計って｣


『なんか坂田さん辛辣すぎません？』




そしてその後は嘘をついてもバレて寝かせられた((

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