さぁ、復讐劇の始まり……【歌い手】

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kanata said .

『ねぇ、彼方＿』

そう呟いた(名前)は

いつもとは違い

とても弱々しかった。



あの日、

俺が(名前)が全て真冬へのいじめを指示している、と、クラスの女子から教えて貰った日

(名前)を突き放した時




その時と同じだ


ほんとに



(名前)が指示してたのか、


最近になって、


高校に行って(名前)と会って、


真実やらなんやらと


まるであの指示してたのが(名前)だってことを


嘘のように


真冬も


またふさぎ込んでる。


もうよくわかんないんだよ、


俺だって


『私は、何か悪いことをしましたか？』


『なんで、私ばっかり』


呟くように話す君


本当は、


やってないんじゃ…

俺が騙されてただけなんじゃ…


いや、


でも、



言ってた、


あいつは


嘘なんかついてないように見えた、



でも



今



君の目は




全てを諦めたような目をしていた_

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