海賊グリ〜あなたの匂いを探して〜

第八話 ページ8

ー

『では、まず野菜を切ります』


マイ「玉ねぎ？」


『うん。皮を剥いて綺麗に洗ってー』


と私は口だけ出して、実際には彼が作る
何事も…だから(笑)
準備が出来たようなので、それを切って行くように指示をする
まぁ包丁を握るのがほぼ初めてだってことだから、指を切らないようにだけ注意して


マイ「うっ…」


『指切った？』


マイ「(フルフル」


じゃあどうしたんだと思い、彼の顔を覗き込むと原因がわった
あー、玉ねぎだもんね(笑)


『泣いてんの？(笑)』


マイ「泣いてない！」


『ふーん』


強がって顔を背けるが、目が赤くなってるのはバッチリ見た
玉ねぎを切って泣く事は別にそんなに恥じる事じゃ無いのだが、面白いからそのままにしておこう


『切り終わったら肉と混ぜてね』


マイ「どれくらい？」


『んー？もう肉の形が分からないぐらいグッチャグチャに』

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