第三十四話 ページ34
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トリ「こうやって相手を惑わし、金をまきあげてきたわけで。誰かさんはこれを魔法だなんて言っていたが、実際には簡単なトリックを使っただけ。俺はそれが得意だから“トリック”と周りから呼ばれるようになったんだ」
単純だろ?、と言う彼
私はそんな彼にもっと見せてくれとせがむ
彼は溜息をつきながらも、満更でもなさそうに色々なトリックを見せてくれる
彼の手つきはとても滑らかで、トリックがあると分かっていながらも、魔法を見ているようだった
『凄いね。凄いとしかいいようがないわ』
トリ「そーか、ありがとよ。もうすっかり頭が覚めちまったな」
『ごめんね?』
トリ「謝られるような事じゃないさ」
有難いことにまだ仕事はないからな、と言う
そうだ、この時間も長くは続かない
今は彼らがこの港に滞在しているから私も乗せてくれているが、出港する時にはきっと下ろされるはずだ
私は戦う事も出来なければ、料理を作る腕がある訳でもない
彼らにとって私を船に乗せておくメリットが無いのだから
『そう言えば出港するのはいつ?』
トリ「2週間後だな」
『そっか』
それまでに私はどうやってこれからを生きるかを考えていかなきゃいけない
元の世界に戻るか否か。まず戻れるのかどうか
そこの方法見つけていかなきゃ
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ゆら(プロフ) - 続き気になります……! (2022年3月18日 12時) (レス) id: 7467d18b11 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!少しだけですが更新しました!あまり更新出来ていませんが、頑張って完結させたいと思っています!! (2019年10月1日 7時) (レス) id: 9b8f1265c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀` )b…これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年10月1日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月18日 21時