第二十五話 ページ25
ーAsideー
あの港でバランスを崩し、衝撃に備えようと目を閉じた
だが、次に目を開けた時には、元いた場所とは違う港だった
そこで出会った髭の生えた青年は、私の名前を言い当て、その上自分はマイクだと言う
そんなわけないと首を振るが、彼が持っていた巾着は私が彼にプレゼントしたもので
言われてみれば、目の色や唇の形などは彼と瓜二つだ
(まぁ同一人物だからそりゃ一緒なんだけど)
彼をマイクと認めた決定打は“匂い”だった
彼の前で泣き顔を晒すまいと俯くと、抱きしめてくれた時にした彼の匂い
香水を振っているため、捉えにくいが、彼の匂いに間違いはない
『海賊ですって?』
トリ「あぁ、名前くらいは聞いたことあるだろう。我らがキャプテンはバルボッサだ」
『なっ…!?』
元気に生きていればどんな職業でも良いとは思うが、海賊と聞かされて驚きを隠せない
しかもバルボッサ海賊団。船員が1000人を超えるという、とても大きな海賊団で率いるのは伝説の海賊の1人と言われるバルボッサ
『…はぁ。その様子だと入って長いのよね?じゃあ今更私が何言っても無駄か』
トリ「あぁ。とりあえず船へ行くぞ」
『え、どうしてよ?』
トリ「その姿でどうやって夜を過ごすつもりだ?」
彼にそう言われれば、確かに自分は何も持っていない
日中は日が出ているから比較的暖かいが、夜はきっと冷えるだろう
暖を取ることも出来ずにそのまま息絶える姿が容易に想像出来てしまった
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ゆら(プロフ) - 続き気になります……! (2022年3月18日 12時) (レス) id: 7467d18b11 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!少しだけですが更新しました!あまり更新出来ていませんが、頑張って完結させたいと思っています!! (2019年10月1日 7時) (レス) id: 9b8f1265c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀` )b…これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年10月1日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月18日 21時