第十八話 ページ18
ーマイクsideー
数日前、俺は知らない港で夜を明かそうとしていた
何故その港にいたかは、未だ分からないままだ。俺は生まれた街に居たはずで、目を開けたらあの港にいたのだ
そして、今はまた元いた 生まれた街にいる
マイ「A…?」
そう、俺は今さっきまで彼女を迎えに行こうとして港を歩いていたはずだ
彼女が仕事へ行くのを見送り、帰るのが遅いのと、マフラーを忘れていた事に気付いたため、それを届けるために
だが、辺りを見回しても、あの街の雰囲気はどこにも感じられない
「こんな道の真ん中で転んでんな!邪魔だな…」
マイ「すみません…」
外は夜だったはずなのに、今は陽が高い
通行人も多いこの道の真ん中に寝転んでるのは危ないと考え、路肩に寄った
…夢でも見ていたのだろうか
不安になり、ポケットに手を入れるとAに貰った小さな袋があった
その中にはあの時貰ったコインが数枚入っていて
マイ「あぁ…夢じゃない」
一緒に過ごした日々を証明する物が手元にある事に、安堵のため息が出る
このコインも、魔法だって言ってたくせにトリックを見つけろなんて、あの人も矛盾した事を言う
マイ「結局、トリックは分からずじまいだったけど」
俺がこっちから向こうの街へ行った時は、誰にも迷惑がかからなかったが、あっちにはあの人がいる
自意識過剰ではなく、彼女はきっと自分を大切に思い、優しく接してくれていた
急にいなくなった俺を、彼女はきっと心配して俺を探し回るはずだ
マイ「…」
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ゆら(プロフ) - 続き気になります……! (2022年3月18日 12時) (レス) id: 7467d18b11 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます!少しだけですが更新しました!あまり更新出来ていませんが、頑張って完結させたいと思っています!! (2019年10月1日 7時) (レス) id: 9b8f1265c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀` )b…これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年10月1日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月18日 21時