第二話 ページ2
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『美味しい？』
「(コクコク」
目の前でご飯を口いっぱいに含む男の子は、何度も頷く
家に帰ってきてから、取り敢えず汚れを落とすのと、温まる事を目的として風呂に入れたら、結構な美形ということに気がついた
(もしかしたらいい所の坊ちゃんだったのかも知れないな)
『ご飯は逃げないから。ゆっくりよく噛んで食べなきゃむせるよ』
「(ゴホゴホっ」
『言ってるそばから…(笑)』
テーブルから体を乗り出し水を勧め、口元を拭ってやる
昨日通った時は居なかったと思うが、服の様子や、この食べっぷりを見ると、二、三日〜一週間はあぁやって夜を過ごしていたのだろう
「あ、の…」
『何？まだ食べるの？』
私の問いにフルフルと顔を横に振る
じゃあ何だと彼を見ると、まだモジモジとしており、口を開いたり閉じたりを繰り返している
『私はA。あんたの名前は？』
「俺は…」
『…名前、無いの？』
「(コクン」
名前がない。これがどれだけ寂しいことか
きっと幸せな家庭に生まれて育ってきた人からしたらわからないはずだ
名前っていうのは親からもらう初めてのプレゼント。それすらも貰えなかった、貰ったけど忘れてしまったという事実
『…マイク』
「え？」
『名前。今日からマイクね？』
ふと思い浮かんだ名前。名前にはいろんな意味を込めるって言う人もいるけど、私にとったら有るか無いかが大切だから
まぁポチとかタマじゃないだけマシでしょ
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ゆら(プロフ) - 続き気になります……！ (2022年3月18日 12時) (
レス) id: 7467d18b11 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！少しだけですが更新しました！あまり更新出来ていませんが、頑張って完結させたいと思っています！！ (2019年10月1日 7時) (レス) id: 9b8f1265c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ( ´∀｀ )b…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年10月1日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月18日 21時
