探偵学園Q (ページ10)

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第九話ページ10

・・・

私達は今、岡田律子殺害現場の雑居ビル前にいる。
入り口は入れないようにブルーシートで塞がれている

『皆！ノリノリのところ悪いんだけど、こういうのまず警察に話が通ってるか確認してからの方がいいんじゃない？』

後々面倒な事になるかもしれないし、と言うとキンタが

キン「何言ってんだよ、ここまで来て引き返せってか？んなの大丈夫だってそんな事より」

捜査だ、捜査っ、と私の腕を引っ張ってシートをめくり中に入ってしまった
キンタはただ前を見ているだけかと思えば私にシートがかからないように持っていてくれた
やっぱりキンタ優しいね
中の階段を上り現場になった部屋まで行く

リュ「事件当時、入り口のドアは内側から鍵を掛けられ、この部屋に続くドアも閉まっていた」

キュ「つまりドアは二重に閉まってたって事だよね？」

『そして被害者の側には部屋の鍵があった・・・』

キン「でも誰がその鍵保管してたんだ？」

数馬「このビルを管理してる不動産屋。そこで盗まれたみたい」

キン「その鍵のコピー作れば密室もクソもねえじゃん」

数馬「それが・・・ＩＤカードがなきゃコピー出来ない特殊な鍵だったらしい」

数馬がそういった瞬間ドアの開く音が聞こえた

メグ「誰？？」

キュ「犯人は何度も現場に訪れるって言うよね・・・」

小声で問うメグに同じように小声で返すキュウ
そんなやりとりを聞いて、みんなでキンタの後ろに隠れドアの方へ押しやる

キン「おい、なんだよっ」

キュ「こうゆう時こそキンタの出番だろ」

メグ「もしもの時はちゃんと骨拾うからっ」

キン「勝手に殺すなよっ」

そんな事をいいながらもキンタはその役を引き受けてくれてドアの陰に隠れる
私達が身を隠した直後ドアが開いた。
それと同時にキンタが飛び出して入ってきた人を背負い投げした
押さえつけられている人を見ながら

『(あれなんか怪しい人じゃなくない？)』

と思っていると
その押さえつけられている人は

諸星「け、け、警視庁の、諸星だーっ」

キン「け、刑事っ！？」

あーあやっちゃった(苦