. ページ6
陸side
楽屋の外が異様に騒がしくなって慌てて起きると翔吾が目を見開きながら呆然としていた。
陸「翔吾なんかあったの？」
翔吾「とあとまこっちゃんが、、、待って、確かめないとわからへん」
よく分からないが微かに震える翔吾を抱きしめて近場にいたスタッフさんに話しかけた。
陸「すみません、何かあったんですか？」
「あ、えっと……」
一瞬言葉を濁らせて目が泳ぐスタッフさんを見て何か悪いことが起こったんだと確信した。
陸「大丈夫です。話してください」
「、、はい。先程屋根撮影に向かった結城さんと長谷川さんが屋根から落ちたと。幸い8m下まで落下したわけではなく、すぐ下のバルコニーに落ちたので長谷川さんは多少の打撲で済んだのですが、結城さんが＿＿＿＿＿」
スタッフさんからの説明を受けている途中で救急車が来て運ばれていくまこっちゃんととあ。
とあは見えなかったが、まこっちゃんが目元を押さえて肩を揺らしながら声を押し殺して泣いていた。
陸「あの、！俺も一緒にっ！」
大城「ダメだ、陸は他のメンバーに事情を説明して心を落ち着かせて着替えてからゆっくり来るんだ。慎たちには俺がついてるから」
陸「………はい」
大きな音を鳴らしながらゆっくりと去っていく救急車
そのサイレンだけがまだ頭に残って鳴り響いている。
「陸、集まって」
陸「はい」
楽屋にはさっきまでいなかったメンバーも揃っていた。
まだ震えている翔吾の肩を抱きながらマネージャーさんの説明を聞く。
「とりあえず今日の撮影は後日に延期。皆んなもすぐ着替えて車に乗って」
L「とあの容態はどうなんですか？」
「まだ詳しくはわからない。けど、とあは慎を庇うように落ちていったと言う報告と頭を打って出血していたと言う報告は受けてるよ」
壱馬「病院！行かせてください」
陸「俺も！！」
健太「俺も行きます」
健太に続くように次々と手を挙げるメンバー
陣「あかんわ、15人で病院歩いとったら迷惑やろ」
L「そうだね。とりあえずは俺とマネージャーで見てくるから」
リキヤさんの言葉に皆んな頷くことしかできなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：皇 藍 | 作成日時：2023年8月12日 17時
