末っ子は無口イケメン (ページ12)

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風邪ページ12

壱馬side

朝からとあの様子が変や

いつもは自分よりデカい龍とか海青のとこに行ってソファにもたれかかるようにすんのに今日は隅で猫のように丸くなっている。

リハ開始してもいつもみたいな覇気はあらへんし、心なしか虚な表情をしている。

壱馬「とあ、具合悪いんか？」

『ｹﾎｹﾎ、、大丈夫です』

壱馬「咳しとるやんけ」

『なんでも無い』

樹「昨日雨の中帰ったから風邪引いたんじゃ無い？」

樹の言葉を聞いてとあのおでこに手を当てるといつも体温の低いとあからは考えられない程熱かった。

壱馬「陣さん、とあ連れて帰りますわ」

陣「なんでなんで？」

壱馬「とあ、熱あるみたいです」

陣「そうなん？とあ、大丈夫かー？」

『熱無いです』

陣「ありゃあ重症やな、壱馬任せたで」

壱馬「はい」

とあの荷物も持ってリハ室から出て自分の家に帰ってきたら。

壱馬「とあ、ベッド行こか」

『嫌です』

壱馬「わがまま言わんではよ」

ベッドに寝転がるように促すが、寝ようとしないとあ

子供のように頭を横に振って頑なに寝転がらないとあを強制的に寝転がらせた。

壱馬「はい、ごろーん」

『ｹﾎｹﾎ、、うー、嫌です』

壱馬「ええから、冷えピタ貼るから暴れんでな」

『はい……』

壱馬「ご飯は？」

『お腹空いて無いです』

壱馬「薬飲まんとあかんで？」

『わかってます…』

壱馬「ちゃんと休みや」

『壱馬さん』

壱馬「なんや？」

『……戻りますか？』

壱馬「？？」

『ここいてください……』

壱馬「どうしたん？笑寝るまでここいるから安心してねーや」

『はい…』

壱馬「おやすみ」

『おやすみなさい……』

とあの穏やかな寝顔を見てから頭を撫でて睡眠の邪魔をしないように寝室を出た。