宿命を背負し者達～second part2～【ハリーポッター】 (ページ28)

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第７１話『疑惑』ページ28

ハリー「五十年前に秘密の部屋を開けたのはハグリッドだったんだ！日記が記憶を見せてくれた……。」

午後の授業が終わると、ハリーは再び私達に言った。最初は私もロンもハーマイオニーも、ハグリッドが怪物をけしかけて生徒を襲うなんて考えられなかった。でも、ドラゴンをペットにしようとするハグリッドのことだ。少し遊ばせてやろうとして運悪くということもある。意見は堂々巡りだ。

ハーマイオニー「リドルは犯人を間違えていたかもしれないわ。みんなを襲ったのは別の怪物だったのかもしれない……。」

ハーマイオニーは言った。

ハリー「ハグリッドが追放されたことは僕たち、もう知ってた。それに、ハグリッドが追い出されてからは誰も襲われなくなったに違いない………。」

ハリーはぽつりと呟いた。

ロン「そもそもハグリッドを密告しろ、なんて誰が頼んだ？」

意見はまた堂々巡りとなってしまう。

ハーマイオニー「ハリー。そんなにハグリッドだと思うなら、ハグリッドに聞いてみたら？」

ハーマイオニーがついにしびれを切らして言った。

ロン「なんて聞くのさ。『ねぇ、ハグリッド。最近毛むくじゃらで醜い化け物を飼わなかった？』て聞くのかい？」

ハグリッド「毛むくじゃらで醜い化け物だって？」

四人「「「「違う！」」」」

いつの間にかハグリッドが私達の後ろで話を聞いていたみたいだった。ハグリッドが五十年前に秘密の部屋を開けた犯人かもしれないと話してたなんて、言えるわけがなかった。

A「ねぇ、ハグリッド。その手に持っているのはなに？」

ちょうどハグリッドが手に持っていた大きな緑の物をみかけ、私は聞いた。

ハグリッド「これか？肉食ナメクジの駆除剤を探しとった。あいつら、カボチャ畑を食い漁っとる。」

A「そうなのね。」

ハグリッド「お前さんたち、早く寮に戻ったほうがええぞ。例の襲撃事件は収まったようだが、用心にこしたこたぁねぇ。」

ハグリッドはそう言って丸太小屋のほうへ行ってしまい、私達も寮へ戻る階段を上った。もっと深刻な騒ぎがこの後に待ち受けていただなんて、今の私達には知るよしもない。