第5話『お前ッ……!!!』 ページ7
ドビー「ダメです!!!!!!ならば、哀れなドビーめはこうするしかありません!!!!!!」
ドビーはそう叫んだかと思うと、脱兎のごとく部屋を飛び出し、私は慌ててそのあとを追う。
ドビーは絶対に何かしでかす。
本能的にそう感じたから。
いた。
ドビーはちょうど院長先生の部屋の前にいる。
そこにはお客さんと院長先生,そして、ティーカップとショートケーキ。
A「ドビー、早く戻って。見つかったら大変なことになる……。」
私はお客さんと院長先生に聞かれないように、そっとドビーに言った。
もともと魔法界の生き物であるドビー。
マグルにしてみれば、きっとただのシワクチャで気味の悪い何かにしか見られない。
それはドビーにとっても、院長先生にとっても、互いにリスクがある。
でも、ドビーは首を横に振り………
パチンッ!!!
軽快な音と共に指をならし、お客さんのショートケーキとティーカップが浮かび上がった。
当然のことながら、お客さんの悲鳴が扉越しに聞こえた。
A「ドビー!!!!!!今すぐやめて!!」
ドビー「A・バレンタインがホグワーツに戻るのをやめるとおっしゃれば、すぐにでも……。」
A「あなた自分が何やってるか分からないの?!一種の脅迫行為よ?!」
ドビー「ドビーめはA・バレンタインを守るために行っているのです!!!!!!」
ドビーは心外だと言わんばかりに、私に言ったが、勝手にティーカップとショートケーキ浮かされて、脅迫行為をされてる私のほうがいい迷惑よ。←
A「だからって脅迫行為をしてもいいって理由にならないでしょ?!とにかく、ホグワーツには戻る。早くティーカップとショートケーキを下ろして!!今すぐ!!」
ドビーに語気を荒げた。
ドビーは一瞬悲しそうに私を見て、囁くように、こう言った。
ドビー「ならば、ドビーめはこうするしかありません……。」
パチンッ!!!
扉越しにお皿が割れる音と、何かがグシャッと潰れた音、そして、お客さんの悲鳴と院長先生の叫び声が聞こえた。
A「お前ッ!!!」
パチンッ!!!
ドビーに掴みかかろうと手を伸ばしたが、ドビーは煙のように消えてしまった。
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月詠アリス(プロフ) - MsがMissになってますよ。 (2017年12月3日 17時) (レス) id: 53c8a6502e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペン兄ぃ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1f64ee7eb31/
作成日時:2016年8月25日 20時