好き ページ48
衝撃の真実が2つ同時に俺を襲った。
固まって動けない俺の顔をユウカは下から覗き込んでくる。
「なぁ、嫌になったか？私の事」
「は？」
「あの海賊王の娘だぞ、私。」
吐き捨てるように、そして同時に清々しい様子でユウカは言う。
細い腕や狭い肩幅が、普段より少し小さく見えて、今にも消えてしまいそうな気がして、俺は夢中でユウカを腕の中に閉じ込めた。
「海賊王になんの恨みもねェよ俺は。」
「この荒れた時代を創った張本人。」
「そのおかげで俺達は一緒にいる。」
「それでも、怖いんだよ...っ」
ユウカは離れようと俺の胸を押すが、絶対に離してやらない。
「仲間に...ローに嫌われるのは怖いんだよ……」
「黙れ…！」
頭を掴んで強引に上を向かせ、ユウカの口に思い切りかぶりつく。口の中に鉄の味が広がったが、辞めなかった。
俺を信頼していないかのようなことを聞くのはうんざりだ。
頭に血が上り、口付けたままどんどんユウカの方に重心を傾ける。
すると背骨の限界を感じたのか、先程までとは比べ物にならないくらいの力で胸を殴られた。
そこでようやく口を離す。
「はぁっ...何、すんの」
ボロボロと泣きながら真っ赤な顔で俺を睨みつける。
唇には血が滲んでいた。
俺をここまで惹き付けておいて馬鹿なことを言いやがる。
ふざけやがって。
「好きだ」
「は」
一瞬で不意を突かれた間抜けな顔になった女をもう一度腕の中へ誘い込む。今度はもっと優しく。
「……戦力として繋ぎ止めるためか？」
「そしたらこんな回りくどいことしねェ」
「残酷だな、そんな全部受け入れられたら...もう離れられなくなるよ」
「好都合だ」
「っ……」
背中に腕が回される。こいつを抱きしめて初めて、抱きしめ返された。その瞬間、自分の心臓が驚くほど速く動いていることに気づく。
「いいのかよ私で、お前ならもっと他に…」
「お前がいいんだよ」
顔を持ち上げて、流れ出る涙を親指で全て拭う。
「あのな」
「ん」
「私も好きなんだ、ローのこと。」
「...ん」
「もう1回、ちゃんとして...キス」
「ん！？」
求められると急に羞恥心が湧き上がる。
さっきはつい衝動的にしてしまったけど、俺はこういうことには全く慣れてない。動けずにすぐそこにある小さい唇を凝視してしまう。
「やっぱりいい」
「あァ！？」
「私がする」
胸ぐらを捕まれ強引に引き寄せられ、口付けられた。
柔らかいそれが気持ちよくて、俺は瞼を閉じた。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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サボロー(プロフ) - ラハルさん» はい！サボの方はすごく複雑な恋にしていきたいなと思ってますw続編もでましたので、これからもよろしくお願い致します。 (2016年8月23日 21時) (
レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - ｗｗローｗｗｗちょ、腹筋がw崩壊しましたwwwwやっと二人が付き合い始めましたね！次はサボのほうかな？ (2016年8月22日 14時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
サボロー(プロフ) - ラハルさん» ありがとうございます！これからは5キョーダイの絡みを結構出していくつもりです！ (2016年8月22日 9時) (レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - エース姉さんの言葉に感動しました(T-T) (2016年8月17日 22時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
サボロー(プロフ) - ラハルさん» ルフィ姉は小さい頃はサボのこと歯っかけだからって好きじゃなかったですからwwいつもラハルさんのコメントがすごくありがたいです。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年8月17日 9時) (レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サボロー | 作成日時：2016年6月4日 7時
