考えろ ページ30
｢ぐぁ…ッ！？｣
｢ロー！？な、なんだこれ……｣
能力を発動した途端、近くにあった植物がローの足を刺した。
｢…ここからは、能力は使えねェみてェだな………｣
「なぁ、なにか持ってねぇかロー！血が……｣
ローの足からは血が流れ続けている。
「これくらい…こうしておけばそのうち治る。」
「…せっかくかっこいいシャツなのに」
「あ？」
ローは自分のシャツの端をちぎって雑に傷口に巻き付けて結んだ。
それが医者の言うことかと呆れながら、もう一度丁寧に結び直してやった。
傷口は深くない、とりあえずよかった。
しかし、能力を使えば攻撃されるとなるとむやみやたらに動けなくなる。
ローの隣に座り込んで一旦冷静になってみる。
「少し…休んで考えよう。」
「あァ。…その植物、海の匂いがする。」
「能力者の能力発動に反応するんだろうな…痛っ…」
「…お前でも無理か。」
海が平気な私でも植物には適わないようだ。
触っただけで傷が出来た。
能力者以外の人間がここにいたらどうにか出来たのかもしれないが、2人とも能力者ときたこの状況。
さて、ここからどうしたものか。
「ここからは普通に歩いて出れるとかないか？」
「可能性は0じゃねェが、第1段階の条件が能力での移動だった時点で期待はできねェ」
「それもそうだ。」
周りを見渡してみても背の高い木が生い茂っているだけ。
足元には先程の植物が規則的な感覚を持って生えている。
「……この植物、やたら人工的な生え方じゃねぇか？」
「明らかに自然の生え方じゃねェことは確かだ。」
「人がいるってことだな」
「油断するなよ」
「明らかに歓迎ムードじゃ無さそうだもんなこれは。」
その人間を探すにしてもここから出られないじゃどうしようもない。
なにか脱出方法があるんじゃないのかよ、全く分からない。完全に思考が詰まり、なにもアイディアが出てしまった
「空」
「ん？」
「空から出るのが正解かもしれねェ」
「……なんで空だと思ったんだよ？」
そう問いながら空を見上げてみた。
この森の不気味さとは正反対の気持ちの良い快晴だ。
あぁ、なんだ。そういうことか。
「空だな、ロー。」
「あァ、そうだろ。」
人間誰しも、暗い人生なんかよりも明るい人生であった方がいい。
心は自然に光を求める。
この森は闇、空、つまり天は光だ。
「空が正解だとなんとなく分かったのはいいけど、どうする？」
「…分からねェ」
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サボロー(プロフ) - ラハルさん» はい！サボの方はすごく複雑な恋にしていきたいなと思ってますw続編もでましたので、これからもよろしくお願い致します。 (2016年8月23日 21時) (
レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - ｗｗローｗｗｗちょ、腹筋がw崩壊しましたwwwwやっと二人が付き合い始めましたね！次はサボのほうかな？ (2016年8月22日 14時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
サボロー(プロフ) - ラハルさん» ありがとうございます！これからは5キョーダイの絡みを結構出していくつもりです！ (2016年8月22日 9時) (レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - エース姉さんの言葉に感動しました(T-T) (2016年8月17日 22時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
サボロー(プロフ) - ラハルさん» ルフィ姉は小さい頃はサボのこと歯っかけだからって好きじゃなかったですからwwいつもラハルさんのコメントがすごくありがたいです。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年8月17日 9時) (レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サボロー | 作成日時：2016年6月4日 7時
