臆病 ページ25
ﾛｰside
一通り見終わった新聞を置こうとしたところ、ユウカに貸せと言われたので貸した。
それから数秒後、新聞の中に入っていたであろう手配書を見たユウカの顔が強ばる。
｢どうかしたか？｣
｢いや、何でもない｣
笑ってあいつは甲板を後にした。
明らかに怪しい。テーブルの上に置かれた新聞を再び開くと、3枚あったはずの手配書が1枚無くなっている。
確か、人の悪そうな赤髪の海賊、ユースタス・キッドの手配書だ。
それだけ持っていったのか…？
キッドという名前、あいつの口から聞いたことがある気がする。
あれはいつだったか、忘れた。
いつもなら他人の私情なんか知ったことがねェ俺なのに、どうもあいつのこととなると気になって仕方がない。…惚れた弱みだ。
だからってコソコソ探るのも気に食わねェ。
真正面から向き合って聞いてやる。
俺はそう決めてあいつの部屋へ向かった。
船の廊下を歩いている途中、船内放送が入った。
次の島が見えたらしい。
「あ、ロー」
「ユウカ…」
途中でユウカに会った。タイミングが悪い。
「次の島が見えたってさ。街があったら本屋行くだろ、一緒に行かないか？」
「あァ」
「…どうした、何かあったのか？」
「何もねェ」
「…そう。ならいいんだけど。」
「俺は1度部屋に戻ってからそっちに行く、船番は決めておけ」
「アイアイキャプテン。」
何の用もなく自室へ向かう。
結局キッドについては何も聞けなかった。
俺はこんなに臆病だっただろうか。
どこかご機嫌なユウカは鼻歌を歌いながら甲板へ行った。
あいつは人の表情や行動に敏感なところがある。
もう俺の気持ちもとっくにバレているかもしれない。
俺のこの胸に刻まれてる刺青と同じものをあいつに刻んだ2年前のあの日、こいつは俺の女になるのだろう、と心のどこかで確信を得た。
そして、1年ほど前にペンギンからもうユウカについては恋愛感情は無いことを聞いた。
それらの事が重なって少し心に余裕を持ったせいで、ゆっくりしすぎたのかもしれない。
もうそろそろ、俺はこの気持ちを打ち明けた方がいいだろう。
あいつはどんな反応をするのか、見当もつかない。
恐怖と期待か入り交じる中、俺は近いうちに打ち明けることを決心した。
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サボロー(プロフ) - ラハルさん» はい！サボの方はすごく複雑な恋にしていきたいなと思ってますw続編もでましたので、これからもよろしくお願い致します。 (2016年8月23日 21時) (
レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - ｗｗローｗｗｗちょ、腹筋がw崩壊しましたwwwwやっと二人が付き合い始めましたね！次はサボのほうかな？ (2016年8月22日 14時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
サボロー(プロフ) - ラハルさん» ありがとうございます！これからは5キョーダイの絡みを結構出していくつもりです！ (2016年8月22日 9時) (レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - エース姉さんの言葉に感動しました(T-T) (2016年8月17日 22時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
サボロー(プロフ) - ラハルさん» ルフィ姉は小さい頃はサボのこと歯っかけだからって好きじゃなかったですからwwいつもラハルさんのコメントがすごくありがたいです。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年8月17日 9時) (レス) id: f206c81e6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サボロー | 作成日時：2016年6月4日 7時
