同期の松田くん

27話 ページ27

『陣平くん！ストップ！…先に手を出したら負けやで』


『顔がいい事の何が悪いん？自分たちの顔に自信が無いからってみんなを僻んでるだけやろ？そうやって言うことしか脳がないんやから、無視が一番やで』


そう言えば、男のひとりがカッとなり私を殴ろうとした


その腕をつかみ背負投をする


「痛ってぇ！」


『正当防衛やんな？殴られそうになったし…』


松「お前らAに手ぇ出そうとして許されると思うなよ？」


伊「程々にしとけよ？」


相手の男たちが少し怯みながらも陣平くん達に殴り掛かる


零「なんで僕達まで巻き込まれないといけないんだ！」


零くんはそう言うけど、1番殴ってる気がする


萩「Aちゃん、怪我はない？」


諸「腕赤くなってるぞ」


景光くんに指摘されて腕を見ると真っ赤になっている


きっと掴まれた時にできたあざだろう


『うわぁ…ちょっと痛いな〜ぐらいやったけど思ってたより酷いな』


すると、最後に残っていたのは私の腕を掴んで連れていこうとした男だけだった


松「お前か？Aの腕を引っ張ったのは」


「ち、違っ…『そいつやで』…このクソアマ！」


零「そうか…」


松「覚悟は出来てんだろうな」


零くんと陣平くんが手をバキバキと鳴らしながら男に近づいていく


ボッコボコに殴られた男は泣きながら帰っていった

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