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初めて彼奴を目にしたのは1年の頃の学園祭
ステージで美く儚く踊る彼奴に全てを奪われた
そう、全てを


「おっはよ〜テグナ!」

「……」

玄関がから出てくるなり、朝から馬鹿みたいに元気でヘラヘラとしてるハギョン

「ヤァ!テグナ!!なんだその仏頂面は〜…!ほら、おはよう〜」

俺の頬を摘むとグイッと上にあげて無理やりに笑わせようとする

「…ひゃめろ…」
「え?チャルメラ???」

わけのわからないことを言いながらパッと手を離すと、家に振り返りブンブンと手を振る
その様子を見て玄関で頭を下げるハギョナの執事
豪邸に住むハギョナの家には執事が居て
高価そうな車も、テレビでしか見たことないような噴水だとか…家の中なんてもっと凄いことになってる

「さ、いこっ!」
俺の手首を掴むとにぃっと微笑んで俺の一歩前を歩き出す
俺より、華奢で少し小さいくせに
どうしたらあんな力強いダンスが出来るんだろう

「…ぁ」

「ん?テグナ?」

ダンスを初めて見た日から何とかハギョナに近づいて
今じゃ俺がハギョナの一番の友人、のはずだ
そんなハギョナから最近恐ろしく甘い香りが香る瞬間がある
鼻をくすぐるような…脳が痺れるような甘い香りが

その理由は…、今目の前にいるこいつは男でも女でも…ないからだ

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琉宇(プロフ) - まだ少ししか読んでませんが、マグノリアという漫画に似たお話でこの先の展開が楽しみです。また合間合間に読ませていただきます。 (2017年6月22日 11時) (レス) id: 08e83d7627 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:p663 | 作成日時:2017年5月13日 19時

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