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〜Aside〜
子供たちに駆け寄って、縄をほどく。
『大丈夫?怪我はない?』
微笑みかけると、その子達は目に涙を浮かべながら笑ってくれた。「お姉さん、ありがとうっ!」
あー、かわいい。この言葉だけでご飯3杯はいける。
パウッパウッ。
後ろで土が跳ねた。
『...なっっっ?!』
銃弾が飛んできた方向を見ると、そこには大分たくさんの人が。みんな黒ずくめ。
ここまで人数がいるとなると...
...ポトマかな?
略してごめんなさい、ポトマさん。
ポートマフィアの銃は結構厄介。
防ぎにくい。
次の瞬間、銃弾が一斉に私に降り注いだ。
いやあー、みんなわかりやすすぎるよ。
心臓しか狙ってこないんだよね。
私は心臓に手をかざして、銃弾を全て右手で受ける。
そしてその手を握り、銃弾を握りつぶす。
懲りずにポトマは銃を撃つ。
懲りないなぁ。懲りろよ。
そろそろ、異能やろっかな。
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〜敦side〜
「あそこだ!」
国木田さんが銃声の聞こえた方へ走る。
今僕は、さきほどの通報を受けて、太宰さんと国木田さんと共に人質をとった犯人のところに向かっている。
ポートマフィアの可能性が高い。これは大変な任務かもしれない。
これだけたくさんの銃声...。
もう殺されているのか?!
絶望が襲ってきた。
銃を撃つ男達の死角となるところに身を隠す。
そろそろと、現場を見る。
「「「...?!」」」
そこには、ローブと布を纏った、1人の人が立っていた。撃ち込まれる銃弾を手で受け、それを地面に叩きつける、というのを繰り返している。
「なんだあれは。異能か?」
国木田さんも驚いている?
「おそらくそうだ。あれは重力操作の異能。私も中也があの技を使っているのを見たことがあるよ。」
太宰さんも珍しく真面目な顔だ。
「...あれが、今話題の異能力者だ。」
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〜Aside〜
男達がざわめき出した。
弾が尽きてきたようだ。
よし、いくか。
息を吸い込む。
『異能力、百花騒乱。』
先ほどのように、全ての人に触れる。
全員に触れた後人差し指を上にピッと上げる。
男達は天井に頭から突っ込んだ。
あれじゃ死なない。大丈夫大丈夫。
子供たちは逃げられたかな?
そう思って振り返ると
目を輝かせる子供たちとともに、3人の男が呆然としてこちらを見ていた。
...やっば。
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寝夢(プロフ) - オリフラ外した方がいいですよ〜 (2017年9月13日 12時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
てんぷら - 面白いです!頑張って下さい!! (2017年9月12日 11時) (レス) id: e0d2220a4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たわし。 | 作成日時:2017年9月11日 6時