いつもの朝 ページ2
Aside
「A、シュウを起こしてきなさいとさっき申した筈ですが?」
「ぁゎ、忘れてたっ!」
レイジからそう言われて思い出す。
もうみんなリムジンに乗るとこなのに。
まぁいつもの事なんだけどね。
足早に階段を駆け上がって、シュウを起こしに行く。
朝食、食べてないけど大丈夫なの?
「シュウー…起きてるー?」
「………」
返事が無いのは承知の上。
コンコン
そしてあえてノックをしたうえで
「シュウー!!起きてぇー!!」
叫ぶ。
「……五月蝿い。」
やっと返答。
「もう、みんな行っちゃうよ!?早く行かn」
スレスレでドアが開く。
あっぶなぁぁぁ……
ちゃっかり制服だし。
いつの間に!?
「ふぁぁ……ねむ。」
「いつも寝てるでしょ?」
「喉乾いた。」
「あげないからね。」
「……」
ようやくリムジンに乗り込むと、みんな呆れ顔。(ユイを除く。)
「毎朝大変だね、A」
「ふふ、もう慣れたけど。」
これって慣れて良いものなの?
けど、此処に来たときからこんなだしなぁ。
家の両親が海外に出張の為、昔から付き合いがあった政治家の逆巻氏のお宅に居候になった私。
それもまぁ、一年も前の話。
予想外な事が多すぎたけど。
学校は家から割と近かったし、転校は免れた。
同じ方向だから乗せてって貰えるし。(途中下車だけど。)
いつものように、ユイとにこやかに挨拶をして、私が通う、美鷹高校の門をくぐった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名:Alice | 作成日時:2017年4月18日 3時