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「でね？ 翔ちゃんは、もしかしたら本当に永久就職して欲しいのかもよって友達が言うのよ！」
「ごふっ！」
居酒屋で肉じゃがを食べていた翔ちゃんが、ジャガイモにむせた。
汚いなーっておしぼりを手渡しながら、話を続ける。
「そんなわけないじゃん！って笑ったんだけどね？」
「んん！！！んんんん！！」
苦しむ翔ちゃんの背中をさすりながら、本題を切り出した。
「…でも、翔ちゃん優しいから、本当にそうなってもきっと責任取るって言いそうだなって思って」
翔ちゃんが苦しそうにしながらも、少し涙でぬれた瞳を私に向けた。
リスみたいにほっぺを膨らませて、
クリクリの瞳を大きくして。
小動物みたいな可愛さに、思わず笑みがこぼれた。
やっぱり、翔ちゃんが好きだと思う。
あの人とは別で、翔ちゃんの事も、やっぱり好きだと思う。
だからこそ、決心したんだ。
そのために、今日は翔ちゃんを呼び出したのだから。
トモエちゃんと話をして、やっと自分だけが居心地の良い場所にいたことに気づいたんだ。
そして、大事に思うからこそ、私がこの不毛な関係を終わらせなきゃいけない。
やっと口の中の物を飲み込めて、何か言おうとする翔ちゃんに、待ってと腕に手をかけた。
「だから、もう甘えるのやめる。」
「え、何言ってんの…？」
零れ落ちそうなクリクリの瞳に、笑いかける。
「もう、翔ちゃんの事を利用したくない。今まで、色々…色々ごめんなさい」
「待って待って、待って！落ち着けって！ いや落ち着くのは俺か？
いやいやいやいや、待てって。何言ってんの？」
「私って卑怯だなって思ってね？もう浅ましい自分は嫌なの」
「いや、ほんと何言って…」
すぅっと一呼吸吸って
決心を口にした。
「今年の11月25日をもって、大野智 を待つ日々を卒業したいと思います！」
「は！？」
「つきましては、翔ちゃんとの同盟も解消して、高校の同級生にいったん戻りたいのです。」
翔ちゃんは目を白黒させて、
まるで宇宙人でも見ているかのように私を頭のてっぺんから、つま先まで視線を行き来させた。
「翔ちゃん、今まで、いっぱい私のワガママにつき合ってくれて、ありがとう」
いったん、全部リセットする
そうしないと、もう一歩も前に進めないから。
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ゆき智(プロフ) - ｳｯﾁｰさん» ウッチーさーん！お久しぶりです！またお会い出来て嬉しい(´･∀･｀) 月9っぽいですか？うふふ (2017年12月24日 22時) (
レス) id: 91b7f5c37e (このIDを非表示/違反報告)
ｳｯﾁｰ(プロフ) - おひさしぶりです。イッキによんでしまいました。まるで月9のようなお話。そして展開。私の頭のなかで妄想が駆け巡っています。このお話の翔ちゃんがメチャクチャ好きです。リアル翔ちゃんもきっと目をまんまるくしたり、刷るんだろうなーってニヤニヤして読みました。 (2017年12月23日 20時) (レス) id: 7f541d8bdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆき智(プロフ) - なこさん» 翔ちゃんにも色んな葛藤があるのですよ、許してあげてー！っていや、電話の向こうでソレは嫌よね^_^; (2017年12月18日 18時) (レス) id: 91b7f5c37e (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 翔ちゃん！その女は誰よ！ナニしてるのよｺﾗｰ ( ｀Д´)ﾉ同志だと思ってるから、翔ちゃんのそんな態度にビックリしちゃいますよね。うーん、ゆき智さん！これからどうなっちゃうの！？ (2017年12月14日 23時) (レス) id: 6488402744 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき智(プロフ) - なこさん» みんな切ないよねぇ課長以外…でもやっと動き出します♪ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 91b7f5c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき智
| 作成日時：2014年11月28日 1時
