一粒六色。６【苺】【stxxx】【体調不良】

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……、やっと、ついた…っ、









「……お、ころんー！おかえりー…っころん？」


「さと…く…っ、きもちわるい……っ」


「ちょっとまってろ、一回荷物置け……歩けるか？」




ふらふらになりながらも買ってきたものだけは大切に置いて

さとみくんにより掛かるようにして支えてもらう


その振動でもう吐きそう








「どしたん？」




事を察したのかすたすたと歩いてくるジェルくん


でもその顔を僕は見ることができなくて




気を使ったのか「ぽかりとか買ってくるな」と

優しく小さな声を出してその場を去った




同い年だから見られたくないとか

そんなこと思ってると思って


きっと彼はそうしたんだ











いつの間にか僕はトイレにいた

さとみくんが連れてきてくれたんだな




「うぇっ……っ…きもちわるい…っ」


「大丈夫大丈夫、ゆっくり息しろ」









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家を出る前、置かれた荷物を見て思わず微笑んだのは




俺だけの秘密。









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「吐けねぇか…ちょっとお腹押すよ？」


すでに涙でぐしょぐしょのころん

早く吐かせてあげたくて、でも躊躇して


結局優しめに押すことになったが、それでもころんは嘔吐いた




「うぇぇっ…っ！げぇっ、……げほっ！」ﾋﾞﾁｬｯﾋﾞﾁｬ


「ちょっとだけ頑張れ、すっきりするから」







「……落ち着いた？」


「…うん、とりあえず大丈夫」




リビングに行くと、いつの間にかジェルが帰ってきていて

ぽかりや洗面器の用意だけでなく、気の利くことに布団まで敷かれていた









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