二日目 ページ7
「あ ああ おおおあああ」
誰だろう。
そう思い目を覚ますと、左側に誰か立っていた。
私は寝ながら視線を合わせる。
「おおはぁよようごぉざぁいまぁああすぅうう」
言葉は少し聞き取りにくいが、きっと"おはようございます"なのだろう。
服装から見るにナース服を着ているため看護師だと思う。
「おかぁげんんああはぁ？」
そう聞かれたので、"良い"と答えた。
「いい いいぃぃことぉお」
「きょ 今日はぁ せんせ いますかぁらぁ しんさ つぅううけぇられ ま すぅう」
先生…そうか、まだここの病院の先生に会っていなかったなとそこで思い出す。
どんな人なのだろう。
そう思いながら私は起き上がった。
先生はきっと診察室なのだろうと思い、廊下に出て階段を下る。
ｶﾞﾁｬﾝ
左の扉が閉まる音が聞こえた。先生だろうか。
そう考えながら一階に着くと、やたら足の速い鶏のようなものがうろちょろと走り回っていた。
その横を通り過ぎ、扉が閉まった部屋のプレートを見れば"薬品庫"と書いてあった。
ここに人が入ったのは間違いない。私は興味本位で中へ足を踏み入れた。
そこには深緑の軍服を着た小柄な男の人が薬品棚を触っていて、部屋自体も薬品庫なだけあって薬がずらりと並んでいた。
私は男の隣に行き、声をかけると
「ぉへぁ！！？」
「な、なんだ…患者さんかぁ…。脅かさないでよ…。」
と驚かれ、無言で男の話を聞いていた。
「え？お、俺？俺は抹本…。患者じゃないよ…えぇと…獄卒だよ。」
獄卒…ということは昨日のAさんと同じ…。
そう思いながら目の前の抹本さんに"何をしてるの？"と問いかける。
「えっと…ほら、棚に色んなものが並んでいるでしょ？それから薬を作るんだ。」
「俺は薬師だからね…。君も薬が必要なら作ってあげるよ。」
抹本さんは薬師なのか。Aさんは書類、などと言っていたから事務系かなにかだろうか。
「俺もしばらくいるから、また会うかもね。」
そう言う抹本さんを前にAさんのことを考えていると、
ｶﾞﾁｬﾝ
「あ、やぁ…昨日ぶりになるのかな。」
噂をすればなんとやら。
私の目線の先には考えていた本人。Aさんが現れた。
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やっと抹本くん…！！！！！！！！！！！！！！
作者は抹本くん大好きです…
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作者名：みおしゃんこ | 作成日時：2017年8月15日 8時
