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一日目 ページ5

「獄卒の説明…?んー…簡単に言ってしまえば貴女が住んでいた"この世"の悪霊を取り締まる鬼。ですかね…」


鬼…この話が本当だとするとこの人は今自分が人間ではないと言ったことになる。


「…信じられないと思うけどここは君の生活していた世界じゃないんだ。その証拠にここは人間の患者なんて珍しいからね。」


元の世界に帰るにはどうすればいいのだろうか。
まさかこのままここで住む、ということは出来ないだろうし、さっきの水銀さんの話を聞いて無理なのは理解している。しかし、どうすれば…


「多くのものを見聞きしていればいずれ思い出すかもしれませんわね。」


そう静かに言い放つ水銀さん。


「あなたはまだ帰る準備ができていませんもの。ゆっくりと思い出すのが一番だと思いますわ。」
「どうしても帰りたいとおっしゃるなら仕方ありませんけど。お帰りはあちらのドアからにしてくださいね。」


本当に帰りたいと思うなら止めないということか。


「けれど」


続ける水銀さん。


「このまま帰るならあなたの失ったものは二度と戻りませんわ。」
「それでもよろしければご自由に。」


…。


「あなたの部屋はありますから好きにされて結構ですわ。」


最後にそう伝えると水銀さんは視線をそらし、階段の方へ歩きだした。


「…んー、私が言うのもあれなんですけど」
「大事な事だと思うんです、その記憶。だから、ゆっくり思い出してみたら?」


そう私に告げて微笑む獄卒のAさん。
やはり見た目通り優しいのだろうか。


「それじゃあ、この辺で帰らせてもらうね。一応仕事中だから、書類とかまとめなくちゃ。」


静かにお辞儀をすると水銀さんと同じ様に階段の方へ向かい何処かの部屋へ入ってしまった。





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一日が長いんだよ!!!!!!!!!!!!!!!(疲れた)

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作者名:みおしゃんこ | 作成日時:2017年8月15日 8時

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