一日目 ページ3
静かな部屋の中、私はゆっくりと目を覚ました。
理解できない状況と上手く働かない頭を必死に動かして私は起き上がる。
とりあえず周りを見てわかるものは、頭上に心細く光る青い炎。きっとこれがここの光として活用されているのだろう。
少し照らすには足りない気もするが。
次に起き上がって、ベットから見て左側。ぽつりぽつりと丸印が書いてあるカレンダー。特に気になるものもないしすぐに目線を逆側へ。
手鏡に比べると大きく、全身鏡に比べるとやや小さく感じる鏡。枠組みを見ると少し凝ってあるデザインから良いものだと思われる。
そこを覗き込むと見覚えのない顔が映っている。そこで生まれる少しの疑問。
"これは私だろうか。"
…少し考えたが何も起きるわけもなく、私はこの狭い部屋の扉を開けゆっくりと外へ出た。
コツコツ…
右側から規則正しく聞こえる足音。音から考えるとヒールの音だと思われる。
"私以外に誰か同じ境遇の人がいるのだろうか"
そう頭で考えながら、不気味な程白く薄暗い廊下を私は裸足で歩みだした。
少し進むとすぐに階段が見え、私は下っていったであろう足音についていった。
どうやら私がいたのは二階らしく、一階降りると階段は終わりを表していた。
左を見ると薄暗いがぼんやりと道が続いているのが見え、右を見ると玄関らしきドアと受付らしきカウンターが見えた。
カウンター手前にあったドアには鍵がかかっており、横に書いてあるプレートを見れば"診察室"と書かれてあったのでここは病院なのかと理解する。
誰もいない受付を確認すると、カウンター端に置いてある紙に目を通す。受付名簿のようだ。
「リコリス総合病院」と書かれてあったので病院なのは間違えないようだ。
と、次の瞬間。
フッ…
突然の暗闇。きっと明かりにしていた炎が消えたのだろう。
さて、どうして明かりをつけよう。
なぜか焦らない頭で、そう冷静に考えた。
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もう少し書いていたのですが、文字数制限…(血涙)
もうすぐ出てきます、作者も大好きなあのお方。
次の話に進みます…。
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作者名:みおしゃんこ | 作成日時:2017年8月15日 8時