あなたの全てを知りたい ページ49
「君を知りたい」
かつて地味だった私がずっと求めていた言葉、そして願いは
その長い髪を振り乱して切羽詰まりながら伝えてくれたあなたによって叶えられた
まるで物語の主人公のようなあなたに突然言われるのはきっと誰であろうと戸惑うはずなのに
そんな彼を私も知りたいと思ってしまったから
jh「え、このバケツプリン全部俺の物だと思ってた」
「これは!私のAが!私のために作ってくれた物なの!!」
ユリオンニと彼が私の家で騒いでいる
jh「残念、俺のAさんでーす」
まるでプリンの宣伝の様に彼が私のお手製バケツプリンを優雅に食していられる
一体こんなにずうずうしい彼の一面は知らないし、会うたびにお互いの新たな一面を発見する
私のいちばん特別な男性
「ハニオッパ!」
ユリオンニが帰ってから少し静かになった空間に私の声が響き渡る
jh「どうした?A
、、さん」
私にハニオッパと呼ばれたり、私をAと呼ぶと照れるところは私だけしか知らないあなたとの秘密
「良い加減慣れてくださいよ、名前呼び」
jh「2人だけでいる時に呼び合った方が特別な感じがするでしょ?」
上手く誤魔化しているつもりだろうけれど私がハニオッパと呼ぶたびに彼の耳は赤くなる
「私はあなたの全てを知りたいので、今は我慢しますね」
jh「今は、って言う言い方が恐ろしい、、」
だって私もあなたと同じようにあなたを知りたいから、ね
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作者名:天秤座 | 作成日時:2023年1月1日 1時