君を知りたい IV 〈完〉 (ページ46)

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半年後のlink*の久々のカムバックの最終日

半年前のあの日は

jh 「じゃあ、お付き合いということでよろしいでしょうか」

丁寧な口調で話すジョンハンさんに違和感を覚えつつ

「はい、でも、、」

でも？と私の言葉を訝しげに繰り返すジョンハンさん

私を抱きしめる腕が強くなる

「ジョンハンさんと付き合ってること、なんかまだ大っぴらに言えないって思って、、

言えないも何ももう私達の関係が色々バレてるかもしれないし、気付いているけれどあえて黙ってる人もいるだろうけどそうじゃなくて

今のジョンハンさんがすごい人ってみんな知ってるからあなたに今の私が追いつくまで、もう少し待ってて欲しい、です」

かつてスターだった私と今では世界的スターとなったジョンハンさん

同じグループのメンバー、もしくはそれ以上の大勢の人を含む誰かにこの関係を話すのなら、また私が安定してからにしたいという私の我が儘

jh 「俺すごくせっかちだけど、良いよ
Aさんのlink*のカムバックが終わったあたりにメンバーに話そうか」

あと半年間はお互いに目の前のことを全てこなす

jh「じゃあ半年後に、よろしく」

意気揚々とジョンハンさんは帰って行った
、、因みにその出来事以降SEVENTEENは世界中でコンサートをしていたようなのでしばらくは会っていない

だからこそ今日久しぶりにジョンハンさんに会える喜びとメンバーの皆さんに話すときに何をされるのかわからない若干の不安に顔を引き攣らせつつステージに立つ

かつてのように床ではなくカメラを、
その向こうにいるペンのみんな、ink*を見よう

深呼吸をして前を見た私を応援してくれているink*達と目が合った

 ハナオンニを応援する大勢のink*に負けないように声を張り上げて私の名前を叫ぶ大勢のink*たちの姿を前を見ることで気がつく

ステージ袖で私達link*を見守っているSEVENTEENの皆さんも

今日がこのカムバックの活動最後の音楽番組

1番を取りたい

祈るように視線の先にあるモニターをみる

「1番は帰ってきたlink*のお2人！おめでとうございます！！」

崩れ落ちるように泣くユリオンニの肩を撫でる

また私も戻って来たんだ

「お、め、で、と、う」

ステージ袖から口パクでお祝いを伝えてくれる彼らへ思い切りトロフィーを掲げた