忘れな草の恋 15

15-06 苦笑い ページ6

■ SungMin ■

Aがｼﾝﾄﾞﾝに改めて自ら自己紹介をした。

否定されたｷｭﾋｮﾝはと言うと、何とも言えない顔をしてた。

態度に出すとAに気を遣わせちゃうのもあるんだろうけど、表立ってｶﾞｯｶﾘするのはｷｭﾋｮﾝの性格上ﾌﾟﾗｲﾄﾞが許さないのかも。

僕とﾊﾝｷﾞｮﾝ兄さんには、そんな可愛いｷｭﾋｮﾝとｼﾝﾄﾞﾝに向かって「ﾌﾟｰさんみたいですね」とにこにこしている鈍感なAがﾂﾎﾞだった。

ｼﾝﾄﾞﾝ「おっきいから？」

A「いえ、可愛いからです」

普段からﾌﾞﾗｯｸだと言われてるｷｭﾋｮﾝは、自分も言われたいのか面白くなさそうな顔をしてる。

あのねぇ、知っての通りｼﾝﾄﾞﾝには彼女もいるんだし、ｼﾝﾄﾞﾝにまでﾔｷﾓﾁ妬いてどうするの。

僕はまた、ﾊﾝｷﾞｮﾝ兄さんと顔を見合わせて互いに片側の口角を上げた。

ﾄﾞﾝﾍはと言うと、ﾔｷﾓﾁを妬いてる様子もなく両手で頬杖をついてにこにことｼﾝﾄﾞﾝとAのやり取りを見ている。

ｼﾝﾄﾞﾝ「ではｿﾝﾐﾝ、ﾘｮｳｸいただきます！」

ｼﾝﾄﾞﾝが顔の前で手を合わせた。

ｿﾝﾐﾝ「Aが作ったんだよ？」

ｼﾝﾄﾞﾝ「そうなの！？Aいただきます。ありがとう」

手を合わせたままｼﾝﾄﾞﾝが頭を下げるから、いきなりのことに焦ったのか、何故かAも同じ様に手を合わせてｼﾝﾄﾞﾝに頭を下げた。

ｼﾝﾄﾞﾝは一口食べて「美味い！」と、ｽﾌﾟｰﾝを持ってない方の手を天井に突き上げる。

Aはそれを見て「やった！」と、嬉しそうに両手を上げた。

そして、二人はそのままﾊｲﾀｯﾁした。

ｼﾝﾄﾞﾝ「ｿﾝﾐﾝ、これおかわりある？」

そう聞かれ、すっかり忘れてたｲﾄｩｸ兄さんとｳﾆｮｸのことを思い出した。

携帯を見るとｳﾆｮｸからmailが入って来ていて、思わず苦笑いになった。

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美味しそー！

兄さんmailありがとう！
Aの手料理が待ってるなんて
幸せすぎて泣きそう(T ^ T)

あぁ、今すぐ返りたい…。
でも仕事頑張るね！

あと、ｷﾞﾀｰの音色も聴きたいから
僕が帰るまで引き止めて！

- EunHyuk -

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mailを読んだ後、僕の顔はもっと苦笑いになった。

ど、ど、どうしよう・・・すんごい楽しみにしてるんだけど。

ｿﾝﾐﾝ「ﾊﾝｷﾞｮﾝ兄さん・・これ見てよ」

携帯を渡すと「あ〜・・」と声を出した兄さんも苦笑いだった。

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