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「これ… 良いんですか？」
差し出されたものを受け取って少し困惑しながら聞いたら 百ちゃんは少し顔を赤くしながら刻々と頷いてくれる
その反応が可愛くて思わず笑みがこぼれる
「ありがとうございます！
本当嬉しいです、助かります」
お礼を言ってから、パラパラと中を見たら綺麗な字で丁寧にまとめられて所々カラーペンで装飾されたものだった
書かれた文字に矢印を引かれて先生の喋ったんだろう解説まで書かれてた
凄く分かりやすいノート…
「百ちゃん…」
そう言ったところでチャイムが鳴ってしまって話が中断する
授業が始まって 百ちゃんのまとめてくれたものを見ながら受けると理解がしやすくて助かった
休み時間にそのことを伝えて改めてお礼を言えば 恥ずかしそうに照れた百ちゃんが見えてなんだか得をした気分になった
滞りなく授業が進んで昼休み 午後の授業
三奈ちゃんが楽しみにしてた ヒーロー基礎学の授業になった
「今日のヒーロー基礎学だが…
俺とオールマイト そしてもう一人の３人体制で見ることになった」
教壇に立った相澤先生が今からの授業について話し始める
「ハーイ！ 何するんですか！？」
それに対して瀬呂君が手を上げて質問してる 先生はポケットに手を入れて取り出したカードを一度確認してから全員に見えるように前に出した そのカードには『ＲＥＳＣＵＥ』と書かれてた
「災害水難なんでもござれ
先生がそう言うと途端に教室内がざわつく
「おい まだ途中だ」
先生が一睨みすれば一気に静まり返る教室…
やっぱりこれ調教されてるよ
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作者名：さくや | 作成日時：2021年8月25日 16時
