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31話 ページ32

チャグムたちのあとを追っていくと、青池につき、狩人が現れ、さらにラルンガも現れて、その間にチャグムがどこかに消えてしまった。そのあと、残されたバルサとタンダ、トロガイ、狩人の男はずっと話している。さっきからフィアはずっと隠れて話を聞いていた。
バルサたちは、チャグムとラルンガの話をしていたが、バルサが何か狩人の男にいうと、
男がどこかへ行き、しばらくして帰ってくると、こんなことを言い出した。
「さっき言われた通りに〈狩穴〉とやらに行ったが、リーフィアとか言う娘はいなかったぞ。」
それを聞いてフィアは固まった。バルサとタンダ、トロガイも固まった。
さっきバルサは、「〈狩穴〉に残してきた娘をオッカ村の親戚の家まで送り届けてくれないか。」
と狩人にいっのだ。しかし、その娘本人はここで盗み聞きしている。〈狩穴〉にいるわけがない。
狩人の報告を聞いて、バルサがバっと立ち上がった。きっと探しに行くつもりだ。
「バルサ、ダメだ。今お前はチャグムを守らなければいけない。フィアなら俺が探しに行く。」
「フィアは私たちの出発前、妙におとなしかった。
私たちのあとをこっそり追ってきて、迷っているかもしれない。
もし、フィアがどこかで死んでいたら、あんたは責任とれるのか!」
バルサは鬼のような顔で怒鳴った。
フィアは、バルサたちの面倒事を増やしてしまったと思った。
すると、トロガイが言った。
「バルサ、落ち着きな。少しだけだがお前はフィアにいろいろ教えていたじゃないか。
そんなことで死にやしないさ。フィアにとって森や自然は親友のように知り尽くしているからな。
それに、本人はすぐそこで盗み聞きしておるぞ。」
フィアは隠れていた場所をトロガイに指差されてギクッとなった。

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設定タグ:精霊の守り人 , チャグム , オリキャラ   
作品ジャンル:ファンタジー
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サヤノ - 清少ナゴンさん» 初めまして、サヤノと申します、精霊の守り人シリーズが大好きです、故あって愛読しております、タンダ特製山菜鍋も美味しいくらい想像が膨らみます、よろしくお願いします。 (9月29日 11時) (レス) id: 8a917fb5a5 (このIDを非表示/違反報告)
真顔君 - 頑張って下さい! (2018年8月6日 15時) (レス) id: 121ee4e48d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゴンナゴン | 作成日時:2017年12月19日 19時

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