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「っわ!ど、どうしたのっそれ」
「腫れちゃってヒリヒリするんだよおぉ助けてぇ」
善逸を見ると、その右足がパンパンに腫れ上がり、赤くなっていた。
「は、はやくしのぶさんのとこ、行こう!」
すぐに診てもらおうと思いそう提案した。
が....
「無理だよおぉ歩けないよぉぉ!!」
と、足が痛むため移動すら出来ない様で、
私がしのぶさんを呼びに行くことにした。
「これはまた、厄介な所に足を踏み入れましたね...」
善逸を診察したしのぶさんの第一声がそれ。
少量だが毒が入ってしまっているようで、それを丁寧に処置している。
「えっ、えっ!俺なんかした?!なんかヤバい所入っちゃったの?!?!」
善逸はしのぶさんの言葉に青ざめ、これ以上ないほどに動揺している。
「恐らく、イラクサと呼ばれる植物に触れたんでしょう。
任務の途中、足に痛みを感じませんでしたか?」
「あ、そういえば、チクチクする草があって.....すぐ通るのやめたんだっけ」
チクチク.....棘...?
そこで、思い出した。
「あ、ぃ、イラクサって、腫れとか、あとっ痛みを引き起こす、やつですよね...?
確か、葉に、っ、と、棘がある」
「えっ!何それ!そんな草あんの?!
全然気づかなかった...」
すると、しのぶさんが意外そうにこちらを見た。
「Aさん、よく知っていますね。
葉に棘があって、毒性があるんです。
山奥などに生えているものなので、認知度は低いのですが...」
凄いです、と、ニコリと笑って、しのぶさんは褒めてくれた。
それが嬉しくて、思わず顔が赤くなる。
そしてしのぶさんは、今度は善逸の方に向き直して言った。
ちょっと困った顔をして。
「残念ですが、イラクサは専用の薬がないんです。
毒はすでに中和したので大丈夫ですが、腫れなどは自然に治まるまで待つしかないですね...。
痛み止めの薬は、出しておきますので。」
イラクサはかなりの痛みを引き起こす。
しのぶさんの話によれば、薬を飲んでも相当痛むのだとか...。
そんなぁ、と涙目の善逸。
その時の彼には、さすがに同情した。
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あーちゃん - すごいいい話ですね(*´∀`)これからも頑張ってください。 (2020年6月10日 9時) (レス) id: 20ef85385a (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 花帆さん» 雰囲気や距離感は結構こだわっているつもりなので嬉しいです!!笑 満足して頂ける作品になるよう頑張ります! (2020年1月3日 20時) (レス) id: 8e770ef89c (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます!炭治郎優しいし、かっこ良くて良いです(*´ω`*) 炭治郎と夢主さんのほんのり良い雰囲気、応援したくなります/// (2019年12月18日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 花帆さん» 炭治郎かっこいいですよね!!ありがとうございます´`* (2019年11月24日 17時) (レス) id: 8e770ef89c (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - らんさん» 多忙の為更新遅いですが、頑張って書いていこうと思います...!応援ありがとうございます! (2019年11月24日 17時) (レス) id: 8e770ef89c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のの | 作成日時:2019年10月23日 20時